2012 Fiscal Year Research-status Report
飲水と経口陰性造影剤を併用した磁気共鳴尿路造影の臨床的有用性の検討
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23591796
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
後閑 武彦 昭和大学, 医学部, 教授 (60201498)
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Keywords | MRI / 尿路造影 / 経口造影剤 |
Research Abstract |
平成23年6月に当院泌尿器科に本研究「飲水と経口陰性造影剤を併用した磁気共鳴尿路造影の臨床的有用性の検討」に関して、内容の説明を行い、本研究への協力体制に関して同意を得た。平成23年7月26日の昭和大学医学部医の倫理委員会に本研究は申請され、研究目的、方法、安全性などには問題がないとされ、承認された(承認番号1099号平成23年8月15日)。 平成23年10月11日に本研究による第1例目のMR尿路造影検査を行い、平成23年度に4症例、平成24年度に9症例の検査を行っている。安全性に関しては問題なく、有害事象は1例もなかった。 経口陰性造影剤と飲水を併用する前後でMR尿路造影における腸管信号除去、画質、尿管描出の程度、病変の存在診断及び広がり診断について比較した。経口陰性造影剤と飲水を併用後のMR尿路造影が腸管信号の除去に関しては全例で明らかに優れていた。画質の改善に関しては1例で呼吸同期併用のMR尿路造影で画質が劣っていたが、これは検査時間が長かったため、患者さんが疲れ、呼吸同期がかかりにくくなったためと推察された。今回の研究では経口陰性造影剤と飲水の前後でMR尿路造影を撮像するので、約1時間の検査となるが、比較試験でなければ実際の検査は約20~30分で終了するので患者さんへの負担にはならないと思われる。また、尿管描出の程度、病変の存在診断及び広がり診断は両者ともに併用後のMR尿路造影で優っていた。 今後さらに研究を進め、飲水と経口陰性造影剤を併用した磁気共鳴尿路造影の臨床的有用性を証明し、平成25年度には論文発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は飲水と経口陰性造影剤を投与前にMR尿路造影を撮像し、投与後30分からMR尿路造影を再び撮像して両者を比較し、飲水と経口陰性造影剤を併用したMR尿路造影が有用であるという研究である。このため、この研究によるMRI装置の占有時間が長くなる。 23年度は日中の診療時間内のMRI検査終了後に、本研究の検査を行っていたが、夕方以降という限定された時間帯で症例が集まりにくかったが、24年度からは日中の診療時間帯に本研究の検査を行っている。症例はまだ当初の目標には達してはいないが、25年度中には有意差の得られる症例数に達すると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度から、日中の診療時間内でもこの研究ができるように、MRIの検査枠を調整した。これにより患者さんの検査希望日時に柔軟に対応することが可能となった。25年度中には有意差の得られる症例数に達すると思われるので、英文誌に論文提出を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の使用計画に関しては、当初の計画と変更点はない。主にヨーロッパ泌尿生殖器放射線学会での研究発表及び論文執筆のために使用する予定である。
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