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2012 Fiscal Year Research-status Report

CT透視下IVRにおける術者の手指被曝低減に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23591820
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

川辺 睦  岡山大学, 保健学研究科, 助教 (30403471)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三村 秀文  川崎医科大学, 医学部, 教授 (10304362)
花元 克巳  岡山大学, 保健学研究科, 助教 (20335590)
Keywords放射線防護 / 職業被ばく / CT透視 / IVR / 皮膚線量
Research Abstract

1.含鉛アクリルによる防護効果の検討: IVR術者の手技を妨げないよう透明度の高い含鉛アクリルを用いた安定形状のプロテクタを検討した。エックス線の散乱線を遮蔽する能力は確認できたが,臨床で用いるのに重すぎて長時間の手技に不向きであるとの術者からコメントを受け,含鉛アクリルを薄くすることを試みようとしたが,含鉛アクリルの強度を保つことと,重さがトレードオフの関係にあるため,含鉛アクリルをプロテクタの素材として用いることを保留し,次点に検討を考慮していたタングステンシートによる防護効果を検討することとした。
2.タングステンシートによる防護効果の検討: 原子番号が高いため,エックス線を効果的に遮蔽できることは実験的に確認できた。また,タングステンシートがフレキシブルであるため手技の状況に影響されず,重量の問題も解決できた。しかしながら,洗浄に不向きであることから繰り返し使用することへ課題が残った。
3.グリッププロテクタの試作: タングステンシートを用いたグリッププロテクタは実験的に問題なく使用できることが確認できた。
4.臨床使用感の評価: 臨床で使用するために解決しなければならない清潔保持があるため,プレテストとして臨床医に試作したグリッププロテクタの使用感を確認してもらった。プロテクタがないときと大きく変わらない使用感であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1.含鉛アクリルによるプロテクタ試作の問題点: 含鉛アクリルは強度と透明度の観点からプロテクタの第一候補素材としたが,長時間に及ぶIVR手技に用いるのに重すぎる点が問題となり,前腕に負荷のかかるプロテクタとしては不向きであることが判明した。
2.タングステンシートの効果: シートは計量で効果的にエックス線を減衰し,被ばくを低減できることが分かった。一方,清潔保持をどのように担保するのか課題が残った。
3.グリッププロテクタの試作: 試作はできたが,様々な臨床状況に対応できるか不透明な部分がある。最大の問題は上述した清潔保持である。
4.臨床使用感の評価: 術者によるコールドテストを行ったが,使用上の問題はない。ただし,シートの耐久性など高額なタングステンシートをどのような手技で用いるか選別が必要ではないかとの意見が得られた。

Strategy for Future Research Activity

1.使用感の再検討
グリッププロテクタの改良を行う。とくに中央部の外科用鉗子とタングステンシートの接合部の検討を行う。
2.プロテクタのディスポサーブル化の検討
ディスポサーブル化は高額なタングステンシートに向いていないことは確かであるが,職業被ばくを低減を図るために素材の大きさと防護効果を検討しておく。
3.臨床IVRにおける測定
清潔保持の観点からプロテクタの滅菌方法を検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

主にデータの整理を行う。パソコンやデータ処理ソフトなどを物品費目として予定している。
補助事業者内で研究遂行する予定であるため人件費の支出は予定されていない。
国内学会で研究成果発表を予定している。
計画変更や研究遂行上の課題はとくにない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 診断X線装置における設定管電流が入射線量に与える影響2012

    • Author(s)
      川辺睦、花元克巳、迫田晃弘、三村秀文、山田一孝、岸本海織、片岡隆浩、飯島順、熊代正行、山岡聖典
    • Organizer
      日本医学物理学会第103回学術大会
    • Place of Presentation
      神奈川県横浜市
    • Year and Date
      20120412-20120415

URL: 

Published: 2014-07-24  

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