2011 Fiscal Year Research-status Report
放射線治療情報の全国的なデータ集計・公開のためのデータベースシステムの構築
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23591838
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
沼崎 穂高 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70403011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手島 昭樹 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40136049)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 放射線治療学 / データベース / がん登録 |
Research Abstract |
1) 放射線治療症例全国登録ソフトウェア(以下全国登録ソフト)の改訂: 日本放射線腫瘍学会(以下JASTRO: Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology)データベース委員会,日本IHE協会放射線治療委員会(以下IHE-J RO WG: Integration the Healthcare Enterprise - Japan Radiation Oncology Working Group),厚生労働科学研究費補助金第3次対がん総合戦略研究事業手島班(以下,第3次対がん手島班)と連携して開発した全国登録ソフトを現場からの要望を受けて改訂した.構成は基本DB(70項目)と各論DB(200-400項目)からなる.基本DBは,放射線治療専門医申請の実績として評価可能な約20項目を放射線治療実績DBとして抽出可能にした.各論DBは5疾患(乳癌,子宮頸癌,食道癌,肺癌,前立腺癌)について項目内容を優先度で3段階(level1,level2,level3)に分類して,項目の網羅性と操作性を両立させた.改訂版全国登録ソフトをJASTRO HP内の放射線腫瘍学データセンター(http://www.jastro.or.jp/aboutus/datacenter.php)に公開した.2) 全国登録データ還元システムの開発: 自施設データと全国データの比較が常に可能となるWebを用いたデータ還元システムを開発した.3) 放射線治療部門情報システム(以下,治療RIS: Radiology Information System)への全国登録ソフトデータ項目の装填: IHE-J RO WG,治療RI開発企業と連携して,放射線治療症例全国登録で使用している標準フォーマットを治療RISのDBへの装填する共同開発を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国登録ソフト,全国登録データ還元システムは当初の計画通り,改訂・開発が進んだ.治療RISへの全国登録ソフトデータ項目の装填もIHE-J RO WG,治療RIS開発企業と打ち合わせを継続し,当初の計画どおり進展している.次年度にはJASTROが放射線治療症例全国登録の実運用を行うため,研究計画通り,全国の放射線治療施設のシステム構築支援を継続するとともに全国登録ソフト,全国登録データ還元システムの改訂作業を継続する.
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は平成23年度に引き続き,沼崎,本学大学院生は全国登録ソフトウェアの不具合やカスタマイズの報告を受け,改定作業を継続する.さらに運用された全国登録データ還元システムに対して全国登録参加施設の利用状況の把握と臨床現場からのシステム利用の意見の収集を行い,ユーザーが利用しやすいようにシステムを改良するとともに,全国登録参加施設に対する部門DBシステムの整備支援を継続する.手島,沼崎は前年度からの標準フォーマット装填治療RISの開発を継続するとともに,既に治療RISが導入されている施設に対して、既存の治療RISから全国登録データの抽出が可能となるシステムを検討し,治療RISからの試験的に全国集計を支援する.手島,沼崎,本学大学院生は他のがん登録(地域,院内,臓器別がん登録)システムとのデータ連携システムの開発,実運用に向けた各がん登録実務者との検討を行い,運用が可能な状態とする.平成25年度は平成23,24年度に引き続き,沼崎,本学大学院生は全国登録ソフトウェアの改定,全国登録データ還元システムの改良,全国登録参加施設に対する部門DBシステムの整備支援を継続する.手島,沼崎は,平成24年度に行った各施設の既存治療RISからの全国集計の試験運用の結果を検討し,システムを改良するとともに,既存治療RISからの全国集計の本格運用を開始する.手島,沼崎,本学大学院生は他のがん登録(地域,院内,臓器別がん登録)システムとのデータ連携システムのテスト運用を行うとともに運用結果を検討し,平成25年度中に本格運用を開始する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度も全国登録ソフト,全国登録データ還元システムの改訂作業を継続して行う.ソフトウェア,システムともに様々なOSに対応する必要があるため,PCやデータベースソフトウェアの新バージョンの物品費を予定している.また全国の放射線治療施設のシステム構築支援,JASTROデータベース委員会,IHE-J RO WG,治療RIS開発企業との打ち合わせための旅費を予定している.さらに全国登録ソフト,全国登録データ還元システムの改訂などの各施設への案内等に通信費,資料費なども予定している.研究結果の公表や国内外の同分野の研究状況の情報収取のため,国内外の学会への山海の費用を予定している.さらに論文執筆の費用なども予定している.
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