2011 Fiscal Year Research-status Report
過去症例のCT及び3D線量分布変形手法による重複再照射許容性の定量的評価法の確立
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23591851
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
秋庭 健志 東海大学, 医学部, 助教 (40276845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国枝 悦夫 東海大学, 医学部, 教授 (70170008)
余語 克紀 東海大学, 医学部, 特定研究員 (30424823)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 放射線治療 / 再照射 / 線量分布 / 画像融合 |
Research Abstract |
現在普及した3次元治療計画装置に保存している3次元線量分布データを活用して、初回照射と再照射との重なりや線量に関するNTCP モデルなどを駆使した詳細な定量的解析を行い、新たな障害予測モデル構築を試みた。1. 過去に蓄積された様々な治療計画データからDeformable registration ソフトウェアの支援により異なったCT 上に得られた変形線量分布がどの程度正確に得られるかの検証を試みた。2. 重複再照射による効果や有害事象に関する調査、およびDeformable registration を用いて重複再照射の線量分布の定量的解析をおこなうことで、最終的には再照射の適応を明確にし、照射範囲や照射法、投与線量、分割様式などに関して一定の基準を明示することを目指しているが、本年度は重複再照射による効果や有害事象に関する調査から、全脳照射に関して原疾患や照射線量、照射間隔が効果や有害事象に与える影響について一定の成果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に頭蓋内病変に限っては、学会発表等にて成果を発信している。また、古いデータが一部有効に活用できないことが判明し、線量分布変形手法を用いた線量分布重ね合わせ作業や正常組織障害確立の算出に関して一部遅れはあるものの、次年度に予定していた効果や有害事象に関する調査を前倒しで進めており、進捗状況としては相殺されている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、Deformable registration ソフトウェアを用いた研究を進めることを検討している。線量分布変形手法を用いた線量分布重ね合わせ作業や臨床情報の調査作業を引き続き推進する。症状緩和効果や腫瘍縮小効果、生存期間、放射線による急性および慢性の有害事象について、疾患や全身状態、放射線治療の時期や照射範囲や分割様式などの因子との関係を解析する。その結果から、障害予測モデルを構築する。同時に新規再照射例にて試行して線量分布変形合成の方法が妥当かの検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
また活用可能な画像データを有効に活用し、正常組織障害確立の算出にまで到達できるようにするために、次年度の大きな支出としては治療計画装置の最新バージョンへのアップデートを計画する。研究打ち合わせのための国内旅費、国内学会のための旅費を予定する。現有の装置で間に合わなければ新たに研究用治療計画装置を購入する。謝金、英語論文校正費用、研究協力者との通信費、論文投稿料予定する。
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[Presentation] 脳転移に対する前脳再照射2011
Author(s)
秋庭健志, 国枝悦夫, 古川あす香, 小松哲也, 玉井好史, 大泉幸雄
Organizer
日本放射線腫瘍学会第24回学術大会
Place of Presentation
神戸ポートピアホテル
Year and Date
2011年11月18日