2012 Fiscal Year Research-status Report
重粒子(炭素)線が生成する活性酸素の制御:重粒子線癌治療の高度化を目指して
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23591853
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
松本 謙一郎 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, チームリーダー (10297046)
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Keywords | 重粒子線がん治療 / 抗酸化剤 / レドックス制御 / 活性酸素 / フリーラジカル / 放射線 |
Research Abstract |
平成23年度までの研究で、X線および重粒子(炭素イオン)線が生成する活性酸素のおよその量と生成の密度と分布の様子がわかってきた。平成24年度からはX線および重粒子線を用いてそれぞれで放射線誘導性筋繊維化モデルマウスの作製を試みた。マウスの大腿部にX線あるいは炭素線を照射した場合に、筋の線維化に伴い後肢の短縮がそれぞれの放射線の照射線量に依存して観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
X線および重粒子(炭素)線を用いてそれぞれ放射線誘導性筋繊維化モデルマウスを作製し、放射線による筋繊維化を客観的に数値化することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、平成24年度に作成した放射線障害モデル動物を用いて、抗酸化剤による重粒子線の影響の制御の可能性を調べる。またその結果をX線での結果と比較する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
放射線の影響を数値化するためのモデルとして放射線誘導性筋繊維化モデルマウスの作製を行ったが、1回の実験で充分な繊維化症状を観察するまでに予想よりも時間がかかり実験がずれ込んだため、研究費の繰り越しが必要となった。観察期間の目途はついたので、計画的に動物実験を繰り返し、予定通り研究を終了する見込みである。
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Research Products
(2 results)