2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23591863
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
清水 智治 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70402708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 寛 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00283557)
谷 徹 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20179823)
小幡 徹 滋賀医科大学, 医学部, 特任准教授 (80119776)
江口 豊 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00263054)
田畑 貴久 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (90278200)
赤堀 浩也 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (10340069)
三宅 亨 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (70581924)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | エンドトキシン / 敗血症性ショック / Septic shock / Sepsis / 敗血症 / PMX |
Research Abstract |
臨床研究1:敗血症患者でのESPの測定【目的】Sepsis患者で新しいエンドトキシン測定法としてEndotoxin Laser Scattering photometry(ESP)による血中エンドトキシン値の測定を行い、患者の病態、患者重症度、細菌感染状況による評価と比較検討を行う。【研究成果】Sepsis患者の検体収集が順調に進んでおり、目標症例数の約半数まで達している。中間解析では、従来の比濁時間分析法では測定できていなかったエンドトキシンをESPでは測定できていることが判明した。Septic shockをの状態ではESPが比濁時間分析法より有意に診断効率が良いことが判明した。症例数を増加し、最終の論文報告を行う予定である。臨床研究2:敗血症性ショック症例でのESPとEAAの評価【目的】Septic shockを来した症例で経時的にESPとEAAを測定しESPによる血中エンドトキシン値の推移と臨床症状の改善、エンドトキシン吸着療法(PMX)のカラム前後でのエンドトキシン吸着状況を評価、PMXを必要とする患者のエンドトキシンレベルをESPとEAAを対比して評価する。【研究成果】Septic shockの患者での検体収集も目標の約半数程度を集積することができている。Septic shockの患者で、ESPで測定したエンドトキシンの低下と伴に臨床症状が改善することを観察した。PMXのカラム前後でのエンドトキシン値の推移は、比濁時間分析法では測定限界以下であったが、ESPではエンドトキシンの低下を明らかにすることが可能であり症例報告を行った。Septic shockの患者の評価として有用であることが示された。現在、保険適応として臨床で使用されている比濁時間分析法では正確に患者の状態を評価できていないことが明らかになりつつあり、臨床的に意義が高い研究であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床研究1および臨床研究2ともに目標症例数の約半数までデータ集積が達成しており、中間解析でも研究の目的とされる結果が出ており、おおむね順調に研究は進展していると考えている。Septic shockの症例でのEAAの測定データの集積が若干遅れているのが、次年度の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究1および臨床研究2ともに症例を蓄積していき、集計されたデータを元に解析を行い、国内・国外の学会で成果報告を行う。同時に英文論文の投稿準備を進めて行く。Septic shockの症例でのEAAの測定データを増加させるために、ショックに陥っていない症例でも敗血症を来した症例にて採血を行い、経時的に観察することにより、少しでもSeptic shockの症例数を増加させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度、予算配分の削減が予測されたため、購入を見合わせていた測定試薬・消耗品・物品を購入する。EAAおよびESP、その他の炎症・感染性マーカーの試薬を購入・測定外注代金に使用する。これまで集積できたデータを解析して、国内学会にて成果報告の旅費に使用する。英文論文投稿ができる段階まで英文校正費用、投稿費用などに使用する。
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