2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23591869
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山本 栄和 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (10378101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪股 裕紀洋 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (50193628)
白石 慎哉 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (50433008)
吉田 守克 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (20508494)
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Keywords | 生体肝移植 / 生体ドナー / 肝予備能解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、SPECT/CT一体型装置を用いて、99mTc-Galactosyl serum albumin (GSA) SPECTとダイナミックCTを撮影し、3D融合画像を作成したものからGSA摂取率を算出し、肝臓の総合的機能評価を行うことである。 本年度は、生体肝移植のドナー候補者26例に対して、術前および手術後1週間目、1ヶ月目に3D融合画像からGSA摂取率を算出することが可能であった。算出されたGSA摂取率により術後の肝予備能の回復度を検討した。また、CTボリューメトリーにおいて同時期に経時的に肝容量の測定も行った。26例のドナーに対して7例に右葉切除、11例に左葉切除、8例に外側区域切除を施行した。1週間目のGSA摂取率は、ほとんどの症例で手術前値以上に回復していた。1ヶ月目では、さらなる回復を認めるか安定し、悪化する傾向にはなかった。また、手術後の肝機能データとの比較では、GSA摂取率と残肝容量がともに低い症例では、術後のピークの総ビリルビン値が高く、データ上回復が悪い傾向にあった。しかし、GSA摂取率が低くとも残肝容量が十分に確保されている場合、術後の肝機能のデータに及ぼす影響は少なかった。 今年度は、大きな問題なく、持続的に症例を積み重ねることが可能であった。上記のようなことより、GSAと残肝容量で術後の回復が規定されており、今後は、術前のGSAの値と予想残肝容量の値によって移植肝の選択を行えるように研究を推進していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、予定通り症例を積み重ねることが出来た。持続的に検査(SPECT/CT)を行うことができ、術前から手術(肝切除)後の肝予備能や肝容量の経時的な変化を知ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もさらに症例を積み重ね、より臨床に役立てるために手術前の肝予備能と予想肝容量でドナーからの移植肝の選択を行いたい。高齢ドナーが候補者にいる場合は、その影響を検討し、移植肝サイズが小さい場合でも肝予備能が高い症例では、移植肝として使用可能なことを臨床で検討していきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(4 results)