2011 Fiscal Year Research-status Report
臓器移植におけるマイクロキメリズム誘導を目指したIL‐10メカニズムの解明
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23591873
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
吉村 了勇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 昌秀 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80549767)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | マイクロキメリズム / IL-10 / マウス異所性心移植モデル / 免疫寛容 |
Research Abstract |
平成23年度は以下の目的を遂行し、マウス異所性心移植モデルにおけるIL-10の効果について検討した。目的) IL-10はマクロファージやTh2細胞から分泌される抑制性サイトカインであり、抗原提示細胞におけるMHC-classIIの発現を強く抑制し、免疫反応を調節している。また免疫寛容の誘導には末梢におけるマイクロキメリズムの存在が強く関与している。今回マウス異所性心移植モデルを用いて、免疫寛容の誘導におけるIL-10とマイクロキメリズムの効果について検討した。方法) B6マウスから胎児肝幹細胞を採取しIL-10を遺伝子導入した。5Gyの放射線照射したBalb/cマウスをレシピエントとして、マウス異所性心移植を行い、IL-10遺伝子導入した幹細胞を3週毎に投与し、各々の群で生着期間を比較検討した。結果) IL-10遺伝子導入幹細胞3週毎投与群(86.3±13.8 days)は、IL-10遺伝子導入幹細胞単回投与群(46.3±4.6)、遺伝子未導入幹細胞3週毎投与群(28.1±6.1)、コントロール群(11.5±0.6)に比べて有意に生着期間が延長しており、140日生着したマウスも認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
顕微鏡下、小動物移植モデルであり、その遂行に時間を要するが、実験目的を完遂するための経過として、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、レシピエントの各種臓器を用いマイクロキメリズムの解析を行い、レシピエント各種臓器におけるマイクロキメリズムを確認しる。それによりIL-10はマイクロキメリズムの成立及び移植臓器の生着期間延長に大きく関与しており、IL-10が免疫寛容導入への一端を担うことの可能性の確立を目指す。その成果の国際学会発表並び論文発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
抗体購入費、学会発表時旅費、学会参加費
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Research Products
(1 results)