2013 Fiscal Year Annual Research Report
In vivo イメージングシステムを用いた膵癌治療実験
Project/Area Number |
23591908
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
内田 英二 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70176684)
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Keywords | 実験膵癌 / PGHAM-1 |
Research Abstract |
ハムスター膵癌細胞株(PGHAM-1)を用いた同種膵内移植膵癌モデルは、短期間に膵原発巣、肝転移、腹膜播種を発生させ、ヒト膵癌の進展形式を全て兼ね備えた研究モデルとして有用と考えられている。今回、レンチウィルスベクターを用いて、PGHAM-1細胞にルシフェラーゼ遺伝子を導入し新たなルシフェラーゼ発現膵癌細胞株を樹立した(PGHAM-1/Luc)。本細胞を同種膵内移植し、毎週体重測定およびIVISによる生体観察を行うとともに、gemcitabineの治療効果判定における有用性を検討した。PGHAM-1移植ハムスターは3ヶ月以内にすべて癌死したが、IVISにより癌の発育が経時的に生体観察可能であった。癌死した個体でのROIはすべて1X106で、ROIの測定は癌の発育の検討に有用と考えられたが、個体差も認められ、ROIと腫瘍重量との関係を明らかにすることはできなかった。 治療実験としては、gemcitabine の投与は腫瘍のアポトーシスを増加させる傾向がみられ、担癌動物の生存を延長する傾向も観察された。 なお、in vitro の実験でgemcitabine のPGHAM-1細胞の増殖抑制効果はMTTアッセイで検討され、今後in vitro で効果が期待される物質のin vivo での検討に、本実験モデルは有用と考えられた。 動物愛護から多数の動物を使用する実験が困難となっている現在、本実験モデルの有用性は今後益々増加するものと考えられる。
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[Journal Article] Sno/SKL modulates proliferation through control of hsa-miR-720 transcription in esophageal cancer cells2013
Author(s)
Shinozuka E, Miyashita M, Mizuguchi Y, Akagi I, Kikuchi K, Makino H, Matsutani T, Hagiwara N, Momura T, Uchida E, Takizawa T.
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Journal Title
Biochem Biomed Res Com
Volume: 430
Pages: 101-106
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