2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトリンパ管腫由来リンパ管内皮細胞株を用いたリンパ管腫モデル動物の作製
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23591917
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤野 明浩 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50306726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅澤 明弘 独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (70213486)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | トランスレーショナルリサーチ / 病理学 / リンパ管腫 / リンパ管奇形 / 病態発生 / 蛍光 / 発光 / モデル動物 |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究ではヒトリンパ管腫(嚢胞性リンパ管奇形)の病態発生機序の理解と生物学的特性に基づいた治療法の開発を最終目標としたトランスレーショナルリサーチ計画の一部である。 治療の一環として行われる外科切除検体よりヒトリンパ管腫由来リンパ管内皮細胞を単離し、初代培養株を作成する手法が確立された。外科切除の度に余剰検体より初代培養を得て研究に用いている。この疾患由来細胞をNOGマウスへ移植すると元の病変と非常に似た病変を形成する事が分かっている。正常皮膚由来リンパ管内皮細胞は移植しても正常リンパ管と似た組織を形成するため、リンパ管腫由来細胞の異常は治療のターゲットとして良いと考えられる。 移植後に形成される組織はマウス体表からは指認しがたく、形成された組織をその後の研究に応用する事が難しいため、指認出来るモデルを作成する事が重要と考えられた。そこで得られたリンパ管腫内皮細胞株を不死化し、さらに蛍光蛋白を導入することにより移植病変が体外から認められることを目標とした。 得られたhTERTとHPV E6/E7遺伝子の導入により得られた不死化細胞株に、蛍光GFPと発光ルシフェリンを誘導して安定した細胞株を作成する事に成功した。 作成された細胞株の生物学的特性の検討と移植実験は今後継続して行っていく。
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Research Products
(10 results)