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2011 Fiscal Year Research-status Report

胃癌患者末梢血中の癌細胞由来浮遊DNA検出法の確立

Research Project

Project/Area Number 23591928
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

黒川 幸典  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10470197)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 瀧口 修司  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00301268)
加藤 菊也  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), 所長研究室, 所長 (60194809)
谷口 一也  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), 所長研究室, 研究員 (70463289)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords胃癌 / ctDNA / BEAMing
Research Abstract

まず胃癌切除標本から採取した凍結腫瘍組織を用いて、TP53,APC,K-RASの遺伝子変異の検索を行った。TP53は32例解析し9例(28%)に変異を同定した。APC,K-RASは解析した25例中に変異を同定しえなかった。一方、胃癌患者の手術前後および化学療法前後の血液サンプルは平成23年度中に53症例(97検体)集積した。サンプルは血漿分離した上で凍結保存し、適宜血漿中の遊離DNAを抽出している。原発巣の解析でTP53の変異を同定した症例のうち、これまで4例でBEAMingの技術を用いた血漿からの変異DNA検出実験を行った。BEAMingの実験に用いるプライマーおよびハイブリプローブを症例毎に設計し、3例でBEAMingの結果(野生型/変異型のビーズカウント)が得られたが、これまでの3例では変異フラグメントは検出されなかった。血漿中の癌細胞由来DNA検出法として、BEAMingに代わって次世代シークエンサーIon Torrentを使用した実験系の確立も行っている。本方法を用いた場合、血漿中のDNAフラグメントを全て解読するため、原発巣での変異同定が必ずしも必要でなく、さらに症例毎のハイブリプローブ設計も不要となる。このため将来的に多数の症例のスクリーニング検査にも応用可能な極めて有用な検査法になりうると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

血漿サンプルは予定通り集積できている。胃癌切除サンプルは予定数(50例/年)のうち約半数程度の集積状況であり、遺伝子変異の同定頻度はこれまでのところ約3割と想定を下回っている。このため血漿の解析対象数が予定より少ない現状である。

Strategy for Future Research Activity

症例集積を続行し、原発巣で変異を同定した患者の血漿解析をすすめる。変異を調べる遺伝子に関しては、頻度の高いとされるものを追加する。胃に発生する腫瘍の一つである消化管間葉系腫瘍(GIST)も解析対象として追加し、同様の実験を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

実験試薬の購入

URL: 

Published: 2013-07-10  

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