2011 Fiscal Year Research-status Report
大腸癌におけるケモカイン・ケモカインレセプターの発現とメカニズムの検討
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23591957
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
山口 明夫 福井大学, 医学部附属病院, 教授 (10174608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五井 孝憲 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (60225638)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 大腸癌 / ケモカイン / ケモカインレセプター |
Research Abstract |
大腸癌において転移(巣)への対策が、生存率の向上に重要と考えられる。近年ケモカイン・ケモカインレセプターの発現が癌細胞の浸潤、転移に重要な役割を示すことが推測されており、今回検討を行なっている。当科独自の手法による抗体の作製は、ケモカインレセプター: CXCR4遺伝子ならびにCXCR4に結合するケモカイン:CXCL12遺伝子のPCR 産物を蛋白発現ベクター pGEX に挿入後、コンピーテント細胞にトランスフォーム、融合蛋白を精製終了した。次いで精製蛋白をマウスに3回免疫後、脾臓細胞とNS-1細胞をfusionして、Limiting dilution法によるサブクローニングを行ない、各抗原に対する反応も確認している。なお予備実験段階ではあるが、高CXCR4 mRNA 発現型大腸癌細胞株に対して、作製した抗体を用いた免疫組織化学染色にて発現も確認している。またヒト細胞内発現型CXCR4遺伝子ならびにCCR7 遺伝子ベクターの作製は、ヒトcDNA ライブラリーからcoding region の全長が含まれるようにプライーマーを設定してCXCR4、CCR7 cDNAのクローニングを終了している。現在は細胞内蛋白発現ベクターに組み換え後、細胞株に導入して細胞内での発現を確認中である。抗体ならびにベクターの作製は最終段階に入っており、確認後、計画を続行していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
抗体ならびにベクターの作製は最終段階に入っており、確認後、計画を続行していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、ほぼ順調に実験は遂行しており、24年度も以下の計画予定に沿って行う予定。(1)低CXCR4、CCR7遺伝子発現型の大腸癌細胞株に当科において作製したCXCR4遺伝子ベクターならびにCCR7 遺伝子ベクターを導入し、誘導物質としてケモカイン:CXCL12、CCL19蛋白質を用いてトランスウエルチャンバーにて細胞運動能、浸潤能を測定し、低CXCR4、CCR7遺伝子発現型大腸癌細胞株との変化について検討する。(研究代表者:山口)(2)高CXCR4またはCCR7遺伝子発現型大腸癌細胞株に当科オリジナルで作製したSi-RNA(CXCR4、CCR7)を導入後、Invasion assay、Migration assayにて浸潤能、遊走能の変化について検討する。(研究分担者:五井)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、実験も順調に遂行し計画通りに使用できた。24年度も組織染色用試薬一式、抗体作製用試薬一式、抗体精製などに使用する予定で、本年度の若干の残額も加えこれらの消耗品費に充てる。
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