2013 Fiscal Year Annual Research Report
形質転換を図った肝前駆細胞移植による肝不全治療法の開発に関する研究
Project/Area Number |
23591987
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
水本 雅己 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80567868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 隆道 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (70456789)
森 章 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60324646)
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Keywords | 肝線維化 / BMP7 / TGFβ |
Research Abstract |
目的:肝線維化には肝星細胞においてTGFβによるSmad/non-Smad signaling pathwayを介する機序が挙げられるが、BMP7は拮抗的に作用することが知られている。BMP7発現プラスミドベクターをCCl4による肝線維化モデルマウスの肝組織に遺伝子導入し、BMP7非強制発現群と比較して肝線維化における抑制効果を評価する。 方法:ベクタ-はSystem Biosciences社より購入したdual promotor piggybac ベクターを使用し、マウスBMP7強制発現ベクターを作成した。遺伝子導入の評価には遺伝子導入72時間後に非験マウスの肝細胞を2tsep灌流法および低速遠心にて回収し、遺伝子導入さFACSを用いて評価した。肝線維化モデルマウスの作成には8-12週齢の雄C57BL/6マウスに1週間に2回の頻度でCCl4の腹腔への反復投与を行い、8週目にHE染色、Masson-Trichrome染色(MT染色)およびRT-PCRによりコラーゲン1a遺伝子の発現量を評価した。CCl4の4週経過後にhydrodynamics法によりBMP遺伝子導入し、その後も同様のペースでCCl4を与え、8週終了時に評価を行った。CCl4投与4週目に遺伝子導入したマウスを導入群、遺伝子導入を行っていないものを非導入群とし、この2群間での差異を比較評価した。 結果:CCl4を4週間投与したマウス肝においてHE染色、MT染色において肝障害および線維化が確認された。これらの変化はCCl4を8週間投与後の非導入群においてより顕著であった。hydrodynamics法によりBMP発現ベクターを遺伝子導入群において、CCl4を8週間投与後にHE染色およびMT染色所見は非導入群と明らかな差異が見られなかった。
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