2011 Fiscal Year Research-status Report
HSP70mRNA導入樹状細胞を用いた肝細胞癌術後補助療法の開発
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23591988
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
爲佐 卓夫 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30359905)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 / 術後補助療法 / 樹状細胞療法 |
Research Abstract |
【目的】当教室における平成20~23年度基盤C(20591612)による研究により、肝細胞癌に対するHSP70mRNA導入樹状細胞療法の安全性と有効性が確認されたことに基づき、さらにHSP70mRNA導入樹状細胞を用いた肝細胞癌術後補助療法の有効性と免疫反応について検討する。【研究実施計画】mRNA導入樹状細胞療法第II相試験として本治療法の効果と安全性および免疫反応について検討する。対象:Stage2、3、4肝細胞癌術後患者のうち同意の得られた症例。方法:肝切除術後にHSP70mRNA導入樹状細胞を3x10(7乗)個、計3回投与する。エンドポイント:(1)primary endpoint:無再発生存率とし、過去の当教室における術後無再発生存率と比較検討する。(2)secondary endpoint:生存率とし、過去の当教室における術後生存率と比較検討する。有害事象発生割合を確認し安全性を評価する。(3)免疫学的検討を行う。現在、症例の登録を行い、治療開始段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
症例の集積が不十分であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
症例の集積を行う。治療による免疫学的検討を行い、さらに安全性を確認する。術後の経過観察を定期的に行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.平成23年度の研究内容を継続し、結果の解析を行う。2.免疫学的検討を継続し行う。 研究費は、免疫学的評価・解析を行うために必要となる消耗品の購入に充てる。 また、検討のために必要な情報収集のための旅費に充てる。昨年度の繰越金については、症例集積が十分にできなかったためである。本年度、検討症例が集積されれば、本年度経費と併せて消耗品として必然的に使用されます。
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