2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23592002
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Nagasaki Medical Center |
Principal Investigator |
蒲原 行雄 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), その他部局等, その他 (50325643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤岡 ひかる 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), その他部局等, その他 (00264226)
石橋 大海 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (80127969)
戸次 鎮宗 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), その他部局等, その他 (50601431)
河田 則文 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30271191)
吉里 勝利 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20095516)
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Keywords | 細胞死 / cytokeratin 18 fragment |
Research Abstract |
本研究は、現在、増加している脂肪性肝障害を背景とした肝細胞癌症例における背景肝の特徴を特に、切除後細胞障害や再生能の観点から明らかにすることを目的として行ってきた。過年度の結果から、臨床面では背景肝の脂肪化が多い症例は術後肝障害を生じやすく、炎症反応も遷延することが明らかとなったが、致命的な合併症の発生はなく現行の切除範囲設定および臨床的判断の妥当性も確認された。切除限界を目指し動物実験も試みたが、疾患モデルの結果はヒト臨床結果とは異なり手術手技、麻酔などの切除範囲以外の動物に与える影響が大きく共通点を見いだせなかった。 本年度は動物との対比よりヒト脂肪性肝障害症例が背景に有する分子生物学的因子として細胞死に着目をし保存血清より解析を行った。細胞死のマーカーとして決中に存在するcytokeratin 18 fragmentを測定することにした。脂肪性肝障害者は単純性脂肪肝よりも細胞死の頻度が高いことを見出した。これは他のウイルス性疾患と比べても高く、また担癌症例でも他疾患による担癌症例と比べその頻度は高かった。細胞死は腫瘍因子とは関連なかったことから、背景肝は細胞死の亢進した不安定な状態にあることが推察された。 統計学的な有意差には至らなかったが、cytokeratin 18 fragment高値例は術後肝障害が多い傾向を示しており、より安全な肝切除のためには背景肝の細胞死の状況を念頭に入れる必要がありcytokeratin 18 fragmentは有望なマーカーとなる可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] 白血球増多を伴った原発性肝Malignant Fibrous Histiocytoma (MFH)の1例2013
Author(s)
藤田智之, 蒲原行雄, 平山昴仙, 堀川修一, 濱田聖暁, 野中 隆, 永吉茂樹, 渡海由貴子, 徳永隆幸, 北島知夫, 前田茂人, 永田康浩, 黒濱大和, 伊東正博, 藤岡ひかる
Organizer
第102回日本消化器病学会九州支部例会. , 2013.11.08.
Place of Presentation
宮崎市
Year and Date
20131108-20131109
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[Presentation] 集学的治療が奏功し長期生存中の進行肝細胞癌(stage Iva)症例2013
Author(s)
蒲原行雄, 平山昂仙, 堀川修一, 濱田聖暁, 野中 隆, 永吉茂樹, 渡海由貴子, 徳永隆幸, 北島知夫, 前田茂人, 永田康浩, 藤岡ひかる.
Organizer
第29回長崎肝・胆道・膵外科研究会
Place of Presentation
長崎市
Year and Date
20130928-20130928
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[Presentation] 肝胆膵外科領域のSSI対策2013
Author(s)
蒲原行雄, 平山昂仙, 野中 隆, 徳永隆幸, 遠山啓亮, 北島知夫, 原口正史, 前田茂人, 永田康浩, 藤岡ひかる
Organizer
第68回日本消化器外科学会総会
Place of Presentation
宮崎市
Year and Date
20130717-20130719
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