2014 Fiscal Year Annual Research Report
ダイレクトRNAシークエンスとメカノセンサーを用いた糖代謝関連転写因子の機能解析
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23592021
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
土谷 まり子 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (00266826)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | mafA / mafB / c-maf / siRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
mafB mRNAをsiRNA で発現を抑制し、そのprofileをマイクロアレイで検討して得られた結果と、c-maf siRNAによる結果を比較すると、いくつか共通の遺伝子がみられ、膵では、Nupr1,Ddit の上昇と、Hsp8の減少である。autophagy 関連因子であり、膵Alpha 細胞特異的転写因子とされるmafBの膵および膵外の働きをautophagy活性との関連について検討した。 1.AsPC-1, BxPC3などのpancreatic cancer cell line において、 siRNAでmafB mRNAを抑制した系で検討。BxPC-3 cellでは ATF4, PERK, ATF6, Ddit, NuPr1, LC-3, TRIB3, DNAJC3 などの上昇がみられている。LC-3, P62の抗体による免疫染色でautophagyの活性をみると、AsPC-1 cell ではLC3の顆粒状染色がコントロールに比べて明らかに増加しており、autophagyの活性化がみられる。P62の染色でもある程度この傾向は確認され、mafB siRNAでは細胞のautophagyの活性化がみられ、In vivoのsiRNAによる結果と矛盾しない。 2.動物モデルとして、糖尿病やNASHのモデルとされるTSODマウスを使用。週齢につれて高血糖、ラ氏島の肥大化、脂肪肝となる。 ATF4, IRE1alpha, Ddit, Trib3, ATF6 などのmRNAの上昇がみられ、抗体組織染色では、LC-3の染色は膵のラ氏島で発現が増強していくが、ラ氏島の中でも分布に差がある。mafA 、mafBの発現は増加するが、高度脂肪肝が完成するころにはmafBに比べてmafAは低下がみられ、経過によるautophagy活性の変化との関連が示唆され、検討中である。
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