2013 Fiscal Year Annual Research Report
強制オシレーション法を用いた肺移植後急性肺拒絶評価法の基礎的研究
Project/Area Number |
23592057
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阪井 宏彰 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (50362489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 洋至 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60252962)
庄司 剛 公益財団法人田附興風会, その他部局等, 研究員 (80402840)
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Keywords | Tissue fraction (TF) / FOT / 急性肺拒絶反応 |
Research Abstract |
気道開口部から与えた様々な周波数の振動波に対して生ずる圧や気流速度から呼吸抵抗を測定できしかも侵襲であるのがFOTの特徴である。経年度は同所性ラット左片肺移植モデルを作成しFOTを用い肺インピーダンス(ZL)を測定、ZLの解析結果では、気道成分よりも末梢肺組織成分において,拒絶早期から病理学的なGradeに伴い末梢肺組織抵抗が上昇する傾向を認めた。我々は作成した組織片の病理組織画像をデジタル化して利用し客観的な評価を施行するために Tissue fraction: TF (肺胞内の障害領域/全視野)の指標を提示し急性肺拒絶反応の重症度を病理組織をTFを使用し評価した。Elow:EL(動的エラスタンス)の最低周波集での値とEhet:ElowとELの最大値の間の絶対値差とTFの平均値と標準偏差の相関を検討し、各々(r2 = 0.709、p < 0.0001)(r2 = 0.930、p < 0.0001)と強い正の相関を示した。逆に換気特性の結果から急性肺障害の重症度を推定することが可能か否かをを評価するためにEhetまたはElowを与えられる急性肺拒絶の重症度の条件付き確率を算出し、急性肺拒絶の組織学的な重症度を良く反映することが示唆された。これらの指標は、FOTを使用した換気特性のモニタリングが。急性拒絶反応の進行度合いを監視するために有用なシステムとなりうることを示唆した。肺移植急性拒絶反応の評価が正確かつ客観的にと施行でき、FOTとともに有用である可能性が考えられた。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] A prospective study analyzing one-year multidimensional outcomes in living lung transplant donors.2013
Author(s)
Chen F, Oga T,Sakai H, Matsumoto I, Yamada T, Sato M, Aoyama A,BandoT, Mishima M, Chin K,Date H
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Journal Title
Am J Transplant.
Volume: 13
Pages: 3003-9
Peer Reviewed
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