2013 Fiscal Year Annual Research Report
癌宿主相互作用による肺癌の浸潤・転移におけるNECL5の役割の研究
Project/Area Number |
23592060
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
眞庭 謙昌 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50362778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 祥剛 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (50189669)
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Keywords | 原発性肺癌 / 肺腺癌 / 細胞接着分子 / Necl5 / 浸潤能 / 上皮間葉移行 / 分子標的 / バイオマーカー |
Research Abstract |
我々が独自に開発したDouble-layered collagen gel hemisphere(DL-CGH)法を用い、Necl-5の癌間質相互作用における役割について検討を行った。 DL-CGH法を用いて、内層にGEPで蛍光標識したA549とWI-38を共培養したもの、RNAi法でNecl-5を抑制したGFP-A549とWI-38を共培養したものを各々作成し、比較検討を行った。外層に浸潤するGFP-A549を観察したところ、Necl-5の発現を抑制した群では、外層に浸潤したGFP-A549の細胞数が有意に減少しており、浸潤能が抑制されることが示された。WI-38に沿って外層に移動するGEP-A549を経時的に観察し、12時間後の移動距離について比較したところ、Necl-5を抑制したGFP-A549では、抑制していない群に比べ、有意に移動距離が減少していた。また、増殖能については、A549のcell lineにおいて、24時間、48時間、72時間後の細胞数をカウントすることとした。A549のNecl-5をRNAi法で抑制した群では、抑制していない群に比べ、48時間後、72時間後のA549の細胞数が有意に低下しており、増殖能が低下していることが示された。以上の結果より、Necl-5を抑制したA549では、細胞遊走能、増殖能がともに抑制された結果、浸潤能が抑制されることが明らかとなった。 癌細胞におけるNecl-5は、細胞の移動、増殖に関わることが示唆された。更に、DL-CGH法において、癌細胞のNecl-5を抑制することで、癌の浸潤能が抑制された。癌間質相互作用においてNecl-5は重要な役割を担っていると考えられ、Necl-5は肺腺癌におけるmolecular targetになり得る。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Slug increases sensitivity to tubulin-binding agents via the downregulation of βIII and βIVa-tubulin in lung cancer cells2013
Author(s)
Tamura D, Arao T, Nagai T, Kaneda H, Aomatsu K, Fujita Y, Matsumoto K, De Velasco MA, Kato H, Hayashi H, Yoshida S, Kimura H, Maniwa Y, Nishio W, Sakai Y, Ohbayashi C, Kotani Y, Nishimura Y, Nishio K
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Journal Title
Cancer Med
Volume: 2
Pages: 144-154
DOI
Peer Reviewed
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