2013 Fiscal Year Annual Research Report
分子標的治療薬を用いた脳梗塞に対する遺伝子細胞療法
Project/Area Number |
23592090
|
Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
小野 成紀 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40335625)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒住 和彦 岡山大学, 大学病院, 講師 (20509608)
|
Keywords | 脳血管障害学 / 分子標的薬 |
Research Abstract |
分子標的薬(Cilengitide)と間葉系幹細胞(MSC)による脳梗塞巣微小環境をターゲットとした脳梗塞に対する遺伝子細胞療法について検討していく。MSCとcilengitideの相互作用について、in vitro, について検討し、in vitroでの毒性試験を行う。脳梗塞モデルを作成し、CilengitideとMSCを投与するに当たり、投与方法、投与するタイミングについて調べる。アデノウイルスベクターによるサイトカイン遺伝子導入MSCについて検討し、行動試験、MRI、組織学的評価を行う。MSCと分子標的薬(Cilengitide)との併用療法は、脳梗塞治療の新たな展開に必要であると考える。 上記を研究目的として、MSCについての培養方法、ヒト、ラット、マウスのMSCの使用方法を確認した。CilengitideはNCIとメルクとに連絡し、無償で供給されることとなった。中大脳動脈閉塞モデル(MCAOモデル)を定常的に作成することができた。行動評価については、Limb placement testとrotarod testを用いて、MCAOモデルに対するMSC単独治療群の基準値がえられた。ELISAを用いて、MSC細胞におけるBDNF, GDNF, NT3, CNTFの発現を確認した。 MCAOモデルを作成し脳内にMSCとcilengitideを注入ての行動評価、MRI評価については現在、検討中である。治療モデルにおいて組織学的評価、サイトカインについての定量、q-PCRなどについての手技は確立されており、今後行う予定である。アデノウイルスにてサイトカイン遺伝子をMSCに導入することについてはサイトカインの分泌の量をELISAで確認することができており、MSCとcilengitideの併用実験については今後検討していきたい。
|
Research Products
(25 results)