• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

ノックアウト・エクスプレッション法を用いた新しいグリオーマモデルマウスの作出

Research Project

Project/Area Number 23592115
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

薄井 宏  新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (20192510)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 崎村 建司  新潟大学, 脳研究所, 教授 (40162325)
鷲山 和雄  新潟大学, 脳研究所, 准教授 (00183715)
Keywords脳腫瘍 / モデルマウス / 癌抑制遺伝子 / 細胞選択的機能破壊
Research Abstract

脳腫瘍モデルマウスを作製するために、Trp53遺伝子が全身で欠失しNf1遺伝子が細胞選択的に欠損するマウスを作出した。そのために、Trp53-null/Nf1-floxマウスを細胞選択的に組み換え酵素Creが発現するマウスと交配して、得られたマウスを解析した。前年度までに、アストログリア細胞選択的にCreを発現するGFAP-Creマウスと、神経幹細胞でCreが発現するNestin-Creマウスを用いた場合の結果を報告したが、今年度は、NG2グリア細胞選択的にCreが発現するNG2-Creマウスを交配に用いて解析を行った。
Trp53-null/Nf1-floxマウスとNG2-Creマウスを交配してできたマウスは、ホモの遺伝子改変マウスは胎生致死であり、ヘテロマウスもほとんどが9か月齢までに死亡した。死亡したヘテロマウスマウスには、高率(33/36; 91.7%)に脳腫瘍が検出され、組織学的に検索すると、oligodendorogliomaまたはAnaplastic oligodendorogliomaの組織像を呈するものが多かった。
また、TP53遺伝子が全身で欠失し、PTEN遺伝子がアストログリア選択的に欠損するマウスを作製するために、TP53-KO/GFAP-CreマウスとPTEN-floxマウスの作成を試みた。PTEN-floxマウスについては相同組み換えES細胞をマウスの初期胚にインジェクションして得られたキメラマウスからF1のヘテロマウスを得ることができた。しかし、TP53-KO/GFAP-Creマウスについては、キメラマウスは得られたものの、F1マウスは得られなかったので、平成26年度まで事業期間延長の申請をしたところである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

TP53-KO/GFAP-Creマウスについては、キメラマウスは得られたもののgerminal transmissionの効率が悪く、F1マウスは得られなかった。そこで、組み換えES細胞をスクリーニングする段階に戻り、新たなES細胞を使って初期胚にインジェクションしてキメラマウスを再度作成する必要が生じた。このため実験に遅れが生じ、事業期間を平成26年度まで延長する申請をして、受理されている。

Strategy for Future Research Activity

ヘテロのコンディショナルノックアウトマウスを得るためには、germinal transmissionの効率が良い「生きの良い」ES細胞を得る必要がある。ES細胞の取り直しのために、実験に遅れが生じていたが、事業実施期間を延長したために、期間内に研究をまとめることができる見通しをつけることができた。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

TP53遺伝子を全身で欠失し、PTEN遺伝子が細胞選択的に欠損するマウスを作製するために、TP53-KO/GFAP-Creベクターを作製して、相同組み換えES細胞を選択した。得られたES細胞を初期胚にインジェクションして、キメラマウスを作製することができた。しかし、germinal transmissionの効率が悪く、F1マウスが得られなかったために、マウス飼育費に未使用額が発生した。
新たなスクリーニングを行って得られたES細胞を初期胚にインジェクションしてキメラマウスを作出した。このキメラマウスを野生型マウスと交配して、F1マウスを得るべく実験を継続する予定である。そのためのマウス飼育費として使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 実験的マウス脳腫瘍の発生母細胞:免疫染色による解析(第二報)2013

    • Author(s)
      熊西敏郎、鈴木諭、若宮富浩、竹下岩男、薄井宏、鷲山和雄、丸山暁、竹内幸美
    • Organizer
      日本脳腫瘍病理学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20130524-20130525

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi