2013 Fiscal Year Research-status Report
悪性グリオーマにおけるARF-BP1抑制効果の基礎的研究
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23592116
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鷲山 和雄 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (00183715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薄井 宏 新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (20192510)
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Keywords | ARF-BP1 / グリオーマ / p53 / mdm2 |
Research Abstract |
検索した全てのグリオーマ腫瘍細胞株に、種々の程度のARF-BP1を検出できた。ARF-BP1の発現はP53遺伝子変異や欠失と直接的に相関せず、 MDM2遺伝子増幅とも直接的に相関しなかった。虚血などによる反応性グリア細胞でも、種々の程度のARF-BP1の発現を確認できた。他方、グリオーマ以外の脳腫瘍では、胚細胞性腫瘍、得に胎児性癌に ARF-BP1の高発現が認められ、 MDM2の発現有無との相関性が示唆された。ARF-BP1発現抑制が腫瘍増殖抑制をもたらす知見は、現時点では確認できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多種類の脳腫瘍や各種脳疾患でARF-BP1の発現を検索したところ、必ずしもグリオーマ細胞で特徴的な役割を見いだすことができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
ARF-BP1の発現抑制実験を更に詳細に推進すべきである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画では外部で作成された抗体を使用することにしていた。備蓄していた抗体を使い切ったため、新たに外部に発注したところ、その製品の納期に時間がかかることが判明した。そのため、その抗体にかかわる研究計画部分を変更せざるを得なくなったため、未使用額が生じた。 抗体の購入、免疫実験にかかわる消耗品の購入に使用する。
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