2011 Fiscal Year Research-status Report
悪性グリオーマに対する腫瘍溶解性ウイルスと抗血管新生薬との併用療法についての検討
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23592125
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒住 和彦 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20509608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 浩司 岡山大学, 大学病院, 講師 (40294467)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 腫瘍溶解性ウイルス |
Research Abstract |
我々は新規分子標的薬(Cilengitde)との併用によりOV治療の効果を増強することができたが、この結果を発展させるために、抗血管新生作用を持つ、新規腫瘍溶解性ヘルペスウイルスRAMBO を使用した。cRGDペプタイド(Cilengitde)の投与法を全身性投与法に変えたところ、局所投与と同様にRAMBOとcRGD ペプタイドの併用効果が得られた。腫瘍はU87dEGFRなどのヒト脳腫瘍細胞系列を使用し、生存曲線にて有意な生存期間の延長が認められた。現在、脳腫瘍患者から承諾を得て採取した腫瘍由来細胞を用いるために、患者腫瘍由来の細胞を樹立しているところである。脳腫瘍マウスまたはラットモデルを作製し、生存期間や腫瘍径を調べる。(担当黒住、徳永)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
投与法を変えた実験は成功しているが、現在、脳腫瘍患者から承諾を得て採取した腫瘍由来細胞を用いるために、患者腫瘍由来の細胞を樹立しているところであるため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、脳腫瘍患者から承諾を得て採取した腫瘍由来細胞を用い、脳腫瘍マウスまたはラットモデルを作製し、生存期間や腫瘍径を調べている。平成23年度に得られた結果を基にして、分子標的薬CilengitdeによりOVの腫瘍溶解を増強するメカニズムをさらに調べるために、gene microarray とプロテオミクスを行う。(担当黒住、徳永、伊達)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究に於いて発生する経費は、モデル用のマウス、ラット、腫瘍細胞の培養・維持、タンパク定量や免疫染色用の抗体やキットなど、研究に直結してくる消耗品が大半を占める。また、脳腫瘍の分野は、神経科学の分野の中でも日進月歩の感があり、各種関連学会に参加して脳腫瘍についての知識を最新のものに保つ必要があり、小額の旅費は必要である。
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