2013 Fiscal Year Annual Research Report
神経膠腫における分子生物学的分類と個別化治療の確立
Project/Area Number |
23592141
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 雄一 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (60218849)
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Keywords | 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p/19q / neoadjuvant chemotherapy |
Research Abstract |
1) 脳腫瘍における分子生物学的分類と個別化治療の確立: 成人テント上神経膠腫において、染色体コピー数の異常に基づき臨床経過と相関する分類を報告するなど、いくつかの論文報告を行った(業績参照)。また、頭蓋底脊索腫において、脊椎動物の脊索分化に重要なBrachyury遺伝子の発現が予後不良因子であることを報告した(業績参照)。 2) 化学療法反応性の神経膠腫に対するneoadjuvant approachの有用性検証:当施設では、化学療法反応性が示唆されたgrade 2-3の 神経膠腫(1p/19q 欠失、MGMT低発現など)に対しては、摘出術後、組織型に関わらず化学療法先行で治療を行い、術後残存腫瘍がある場合(生検/部分摘出例)は縮小させた後の治癒切除(second look removal)を行う治療方針である。同方針が継続され、現在までに25例が この方針で治療され、second look removalは13例で行われた 。同方針の安全性と有用性についていくつかの学会で報告、また総説にて概要を発表した(業績参 照、原著論文準備中)。 3) 画像所見と分子生物学的予後因子の相関について: CT, MRIにおける画像上の特徴と神経膠腫における分子生物学的予後因子を対比検討した結果、1p/19q 欠失を高いpositive predictive valueで予測する画像所見の組み合わせを見出し、論文報告した(業績参照)。また同知見を応用した症例報告を学会にて報告した(論文投稿中)。 4) 腫瘍縮小後にsecond look removalが行われた症例における治療効果の組織学的検討:術前化学療法による腫瘍縮小後に摘出された症例 において、IDH1変異免疫染色、olig2免疫染色などを行い、腫瘍浸潤範囲を検討している。
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Research Products
(30 results)
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[Journal Article] Radiological features of supratentorial gliomas are associated with their genetic aberrations.2014
Author(s)
Nishiyama Y, Sasaki H, Nagahisa S, Adachi K, Hayashi T, Yoshida K, Kawase T, Hattori N, Murayama K, Abe M, Hasegawa M, Katada K, Hirose Y
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Journal Title
Neurosurgical Review
Volume: 37(2)
Pages: 291-300
Peer Reviewed
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