2013 Fiscal Year Research-status Report
ジストニアにおける大脳皮質基底核領域の包括的病態解明と脳深部刺激治療戦略
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23592144
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
平 孝臣 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (30167481)
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Keywords | ジストニア / 脳深部刺激 / 淡蒼球 |
Research Abstract |
ジストニアにおいて脳深部刺激電極を留置し試験刺激を行ったデータを解析した結果、従来のAC-PCの中点を基準にして2mm前方、4mm下方、20mm外側という古典的淡蒼球内側の部位よりも、やや後方のAC-PC中点レベルがより効果的であり、この2mm後方ということと、淡蒼球と内包後脚の形成する角度から判断して、より外側の部位に至適ターゲットとなる点が存在することが強く示唆されると判断できた。これがansa lenticularisに関与した系であるのか、lenticular fasciculusに関与した系であるのかは今回の研究では明確にはできていない。しかし、従来の解剖生理学的知見と総合して判断すると、やはりジストニアのコントロールにはlenticular fasciculusから視床Vo核へ投射する経路がより重要であり、視床下核の背内側を通過するpallido-thalamic tractが今後より有用なターゲットとなることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、平成25年度内に分析をすべて終了し、学会などで発表する予定であったが、使用する機器の不備などでデータ分析が遅れ、残っている資料の分析、結果解析、学会発表などを平成26年度に行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度中に、学会発表、論文発表を行い、終了する予定である
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に、対象例の分析をすべて終了し、その結果を学会などで発表する予定であったが、使用する機器の不備などのためにデータの分析が遅れ、計画全体を少し遅らさざるを得ず、未使用額が生じた。 残っている資料の分析、結果解析、学会発表などの経費に充てる予定である。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] "術中支援統合画像環境SCOT(Smart Cyber Operating Theater) -機能・構造に注目した診断と治療を目指す未来予測手術-"2013
Author(s)
田村学†, 村垣善浩, 丸山隆志, 平孝臣, 林基弘, 小西良幸, 吉光喜太郎, 鈴木孝司, 生田聡子, 岡本淳, 仁木千晴, チエルノフミハイル, 岡田芳和, 伊関洋
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Journal Title
映像情報Medical
Volume: 45
Pages: 590-596
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