2012 Fiscal Year Research-status Report
グリオーマ幹細胞を標的とした光線力学療法の開発:ポルフィリン排泄と分化の制御
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23592147
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
黒岩 敏彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30178115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶本 宜永 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (30224413)
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Keywords | がん幹細胞 / 悪性脳腫瘍 / 光線力学療法 / 5アミノレブリン酸 / ポルフィリン / ABCG2 |
Research Abstract |
1)ABCG2の基質がポルフィリンであり、その細胞外排泄を担っていることを論文で発表した。Ishikawa, T., K., Ikeda,N., Kajimoto, Y., Kuroiwa, T et al.. (2011). Transporter-Mediated Drug Interaction Strategy for 5-Aminolevulinic Acid (ALA)-Based Photodynamic Diagnosis of Malignant Brain Tumor. Pharmaceutics, 3(3), 615-635. 2)ABCG2をチロシンキナーゼ阻害剤のGefitinibを投与することで、ポルフィリンの細胞外排泄が阻害され、細胞内ポルフィリン濃度が上昇し、光線力学効果を増強することを、脳腫瘍細胞株を用いたin vitroの実験で明らかにし、論文に投稿した。 Sun W, Kajimoto Y, Ishikawa T, Kuroiwa T et al.(2013) Photodiagnosis Photodyn Ther. 10(1):42-50. Gefitinib enhances the efficacy of photodynamic therapy using 5-aminolevulinic acid in malignant brain tumor cells. 3)現在、ヒトグリオーマ細胞A172から誘導した腫瘍幹細胞様細胞を確立し、5-ALA光線力学療法の治療抵抗性を評価した。その結果、A172腫瘍幹細胞様細胞には、コントロールのA172 wild typeに比べて治療抵抗性はなくむしろ著しい治療感受性を認めた。また、A172腫瘍幹細胞様細胞は、化学療法治療抵抗性及び放射線療法治療抵抗性を有することは確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
腫瘍幹細胞の想定外の治療感受性が確認し得た。
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Strategy for Future Research Activity |
腫瘍幹細胞は5-ALA光線力学治療にたいして感受性を有する現象が普遍的なものかを検証する。 具体的には、複数の腫瘍幹細胞を用いて感受性評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験装置は、概ね整備されており、研究費は主として薬剤や実験動物の購入費用として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)