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2012 Fiscal Year Research-status Report

損傷脊髄の修復における境界膜の分子シグナル解析

Research Project

Project/Area Number 23592164
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

米澤 朋子  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30304299)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 二宮 善文  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70126241)
Keywords脊髄損傷
Research Abstract

脊髄損傷では損傷によって二次的に損傷領域が拡大し、神経組織に悪影響を及ぼす現象が知られている。我々は二次損傷においてα1インテグリンが一過性に発現していることを見出しており、着目した。本研究では損傷脊髄において炎症性サイトカインや組織の修復因子の発現の誘導に関与する可能性を追求する。前年度に引き続き、損傷脊髄におけるインテグリンを介した反応の重要性について個体レベルで明らかにするために、α1インテグリンのノックアウトマウス(KO)を用いて検証した。KOと同様の損傷を与えた野生型(WT)を対象とした。すでに確立した脊髄損傷モデルの作製方法を用いる計画であったが、脊髄損傷後の下肢機能の回復の評価におけるデータのばらつきが非常に顕著であったため、モデルの作製方法の改良を行った。改良後、WTとKOを用いてモデルを作製し、機能回復の評価を行った。また、機能回復の評価項目を追加して再検討を行った。さらに、損傷後、継時的に損傷脊髄を採取し、免疫組織染色法を用いて、α1インテグリンの分布について継時的な変化、及び発現細胞に関する解析を行った。また、損傷後、継時的に損傷脊髄を採取し、mRNAを抽出した。α1インテグリンは膜たんぱく質であるため、免疫組織染色による発現細胞の同定が可能であると考えられる。シグナル解析には脊髄損傷時における発現細胞の同定は必須であり、得られた結果はシグナル解析の基盤となった。25年度にはこれまでの成果を踏まえて、損傷脊髄におけるα1インテグリンの役割について分子レベルでの解析を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

前年度に行ったマウスモデルの作製方法の改良によって、より精度の高い解析が可能となった。今年度はさらに評価項目の追加も行い、解析を行った。また損傷脊髄におけるα1インテグリンの分布や発現細胞の同定について十分な成果を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

24年度の成果を踏まえ、計画を進める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初、24年度にはインテグリンのシグナルの解析についても計画していたが、発現細胞に関する解析を行う必要性が生じたため、シグナルの解析には遅れが生じた。しかし、このことは発現細胞の同定がシグナル解析の基礎となるため有意義であったと考えている。25年度には当初の計画に加え、シグナルの解析を行う予定である。繰り越した研究費とともに25年度配分の研究費を使用する計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] アストロサイトのIL-6の産生はIV型コラーゲンによって抑制される2012

    • Author(s)
      米澤 朋子、堀田 輝、二宮 善文
    • Organizer
      第35回日本神経科学会大会
    • Place of Presentation
      名古屋国際会議場
    • Year and Date
      20120918-20120921
  • [Presentation] アストロサイトのサイトカイン産生におけるIV型コラーゲンの役割2012

    • Author(s)
      堀田 輝、米澤 朋子、二宮 善文
    • Organizer
      第43回日本結合組織学会学術大会・第59回マトリックス研究会大会 合同学術集会
    • Place of Presentation
      日本青年館ホテル
    • Year and Date
      20120607-20120608

URL: 

Published: 2014-07-24  

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