2015 Fiscal Year Annual Research Report
ラット髄核留置モデルにおける全身または局所ストレス負荷が及ぼす疼痛関連行動
Project/Area Number |
23592169
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
関口 美穂 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (00381400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 臣一 福島県立医科大学, 医学部, その他 (80045773)
紺野 愼一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70254018)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 慢性疼痛 / 疼痛閾値 / 腰椎椎間板ヘルニア / ストレス / 神経再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
腰椎疾患モデルに対し、全身または局所のストレスの有無により、局所における疼痛関連行動と、末梢および中枢神経障害の程度に相違が認められるか否かについて検討した。 髄核留置モデルのおける疼痛閾値の低下は、局所刺激と全身拘束の両者のストレス負荷により閾値低下が持続した。局所刺激負荷では、ストレスの指標である血清コルチコステロンとNK細胞活性の変化は認められなかった。局所刺激負荷の有無による神経再生には相違がなかった。 全身拘束負荷により、後神経根内のサイトカインの発現ピークが遅延した。全身拘束負の有無により、神経再生に相違があり、組織学的に神経へも影響を及ぼした。本研究の結果から、ストレス負荷により閾値低下の持続と神経回復の遅延との関連が示唆された。 難治性疼痛の要因の1つであるストレスの神経への影響は、治療方策のさらなる検討の必要性を示唆する結果である。
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