2012 Fiscal Year Research-status Report
変形性関節症の治療を目的とした軟骨細胞のアポトーシス制御機構の解明
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23592213
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西山 隆之 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 医学研究員 (10379373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 申也 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (20437487)
西田 康太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (00379372)
黒田 良祐 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80379362)
黒坂 昌弘 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70170115)
藤代 高明 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 特命助教 (50448172)
神崎 至幸 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (30514632)
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Keywords | P38MAPK / 軟骨細胞 / アポトーシス |
Research Abstract |
もともとの計画では、変形性関節症の治療として軟骨細胞のアポトーシス、なかでもp38MAPKに関する軟骨細胞のアポトーシスに関連した研究がテーマであった。そのことに関して軟骨細胞の38MAPKを介した軟骨細胞のアポトーシスに関し、新たにEicosapentaenoic acid (EPA)という不飽和脂肪酸に着目し、これが軟骨細胞のアポトーシスを抑制することを、SNPという酸化剤を用い軟骨細胞に酸化ストレスを与え、軟骨細胞のアポトーシスを誘導、さらにEPAによりそのアポトーシスを抑制できたということをflowcyte metryにてTUNEL陽性細胞の減少, western blottingにてcaspase 9,3のcleavageの抑制という結果を持って軟骨細胞のアポトーシスが抑制されていることを確認した。さらにこのアポトーシスの機序としてp38MAPKのリン酸化、ならびにp53の発現上昇が関与しているということも発見した。さらにアポトーシスだけでなくEPAの投与によってp38MAPKを介して軟骨変性を引き起こすMMP13の発現自体の制御もしていることを発見した。これまでのin vitroでの成果は2013年度の日本軟骨代謝学会、ならびに世界軟骨代謝学会(OARSI)で口演発表した。現在研究計画書にも記載してあるマウスOA modelを用いてEPAを関節内投与しp38MAPKを介した軟骨細胞のアポトーシス、ならびに関節症性変化が抑えられるかを検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度までの目標であるin vivoでのp38MAPKを介した軟骨細胞のアポトーシスの制御に関する研究にすでに着手しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
in vitroでのEPAを使用した軟骨細胞のアポトーシスならびに軟骨破壊の制御が見られるかを現在のマウスのモデルを使って検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に動物実験に関する費用、ならびに分子生物学的にシグナル解析を行うための費用として使用予定。
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Research Products
(2 results)