2013 Fiscal Year Annual Research Report
骨・軟骨に異常をきたす疾患モデルマウスライブラリーの構築
Project/Area Number |
23592220
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
関本 朝久 宮崎大学, 医学部, 講師 (60305000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
帖佐 悦男 宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
荒木 正健 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
荒木 喜美 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (90211705)
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Keywords | 遺伝子トラップ法 / 骨軟骨代謝 / モデルマウス / スクリーニング / マウスライブラリー / ロコモティブシンドローム / EGTC |
Research Abstract |
近年、日本整形外科学会から『ロコモティブシンドローム』という新しい疾患概念が提唱され一般社会にも浸透しつつある。これは「運動器の障害」によって「要介護」になるリスクの高い状態であり、本邦では4700万人以上の罹患が推定されている。その中で骨粗鬆症の患者は1200万人を超え、高齢化社会が進むにつれてその数は増加の一途をたどると予想される。昨今、骨粗鬆症の病因病態解明のための様々な研究が行われているが、その発症原因はいまだ不明であり、ゲノム遺伝子の異常などは未だ十分に解明されていない。 現在我々は、骨粗鬆症などのロコモティブシンドロームの病因病態解明のために、骨軟骨代謝に異常をきたす疾患モデルマウスライブラリーを世界に先駆けて構築する目的で、『可変型遺伝子トラップ法』により樹立した変異マウス系統を用いて、骨軟骨代謝に関与する新規遺伝子探索の効率的なスクリーニングを実施している。我々はそれらトラップクローンデータをデータベース『EGTC』(Database for the Exchangeable Gene Trap Clones, http://egtc.jp)に公開している。 現在この『EGTC』に登録したクローンにおいて骨軟骨にトラップした遺伝子の発現のみられるクローンを選別し、ホモ・ヘテロ接合体マウスを作製し骨軟骨における表現型異常をスクリーニングしている。現在までに1200クローンを単離し450ラインのトラップ系統を樹立している。既に40ラインのスクリーニングを施行し29ラインに骨の異常を認めており、効率の良いスクリーニング法として学会等で発表を行っている。現在これらのトラップされた遺伝子群の骨軟骨代謝における表現型解析を行っている。骨軟骨に異常をきたす個々の遺伝子トラップマウスラインの解析により、トラップした遺伝子の骨軟骨代謝における役割が明らかとなり、ロコモティブシンドロームの病態解明や治療法の確立に大きく貢献できると考える。
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Research Products
(6 results)