2012 Fiscal Year Research-status Report
セボフルラン、プロポフォール麻酔時のエストロゲン、プロゲステロンの脳保護効果
Project/Area Number |
23592246
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
石山 忠彦 山梨大学, 医学部附属病院, 准教授 (90293448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 和広 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (30402027)
寺田 仁秀 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (80334861)
正宗 大士 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (40324199)
岩下 博宣 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (10232670)
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Keywords | エストロゲン / プロゲステロン / 脳血管径 / 脳虚血 |
Research Abstract |
ウサギの頭部を開頭して、クラニアルウインドウを作成し、脳血管を直接観察した。エストロゲンまたはプロゲステロンを10-11, 10-9, 10-7, 10-6, 10-5 mol/Lに人工髄液で希釈して、クラニアルウインドウに6 mL/hrで灌流し、その前後で脳血管径、脳血流量を測定した。エストロゲン、プロゲステロンともに脳血管径、脳血流量に影響を与えなかった。 しかし、エストロゲン、プロゲステロンともにプロドラッグであり、製剤をそのまま人工髄液で希釈しても、エストロゲンまたはプロゲステロンとして脳血管径や脳血流量に影響しないのではないかと疑われた。 そこで、メーカー(ファイザー株式会社)に製剤を粉末として提供してもらえないかと依頼したところ、アメリカ本社の許可が必要とのことであった。ファイザー本社に依頼状を提出し現在審査の最中である。薬剤が届き次第研究を再開する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
エストロゲン、プロゲステロンの脳血管径、脳血流量に対する作用はないと結論付けたが、その後の検証で、薬剤がその効力を発揮していない可能性が考えられた。そこで、薬剤をアメリカから取り寄せて再度研究を行う予定としている。 現在の状況は、まだ研究の目的をほとんど達成していない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに薬剤を取り寄せて、研究を行っていく予定である。薬剤が手元に届いたら、週2回の研究を行うなどして、研究の遅れを取り戻す予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし。
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