2013 Fiscal Year Annual Research Report
腎虚血再灌流障害に対する水素の腎保護効果とその分子生物学的機序の解明
Project/Area Number |
23592258
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
三好 宏 長崎大学, 大学病院, 助教 (90332858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 拓治 長崎大学, 大学病院, 講師 (10336167)
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Keywords | 腎虚血再灌流 / 水素 / 腎臓 / 保護 |
Research Abstract |
生体における、臓器虚血再灌流障害は、生命予後を大きく変化させる。臓器保護作用をもつ薬剤として、水素の腎保護効果に注目し研究を行った。 雄性ウィスターラットを、ペントバルビタールにて麻酔を行う。気管挿管を行い、人工呼吸器を使用し呼吸補助を行う。内頚静脈にカニュレーションし、薬剤投与ルート・輸液負荷ルートとして使用する。腎臓の虚血再灌流障害モデルは、麻酔を施行したラットに対し、両側側腹部切開にて腎臓を露出後、その基部を腎動脈・腎静脈・尿管を一塊にしてマイクロクリップにてクランプする。虚血時間は40分を目標に定め、虚血終了後クリップを除去し再還流を行う。水素の投与は、人工呼吸器を通して投与を行う。グループ分け①シャム群(開腹操作のみ)②虚血群③虚血+水素群(高濃度投与群)(虚血前投与)④虚血+水素群(低濃度投与群)(虚血前投与)⑤虚血+水素群(高濃度投与群)(虚血後投与)⑥虚血+水素群(低濃度投与群)(虚血後投与)⑦虚血+水素群(高濃度投与群)(全経過投与)⑧虚血+水素群(低濃度投与群)(全経過投与) その後閉腹し、麻酔から覚醒させ、飼育箱の中に戻す。その後は、飲水・食事は自由にすることができるようにする。実験経過中は、直腸体温計にて体温を測定し、37-38度になるように電熱器にて保温する。12時間・24時間・48時間後に再び、ペントバルビタールにて麻酔後、採尿・採血を行い、BUN、クレアチニン、尿中Na排泄能、尿中πGSTを測定する。 水素投与により、BUN、クレアチニンの上昇が抑えられ、腎虚血再灌流障害が抑制されることが判明したが、作用機序解明までには至っていない。
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