2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23592266
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
内野 博之 東京医科大学, 医学部, 教授 (60266476)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 隆太 東京医科大学, 医学部, 助教 (20459572)
金子 恒樹 東京医科大学, 医学部, 助教 (40617536)
|
Keywords | ミトコンドリア呼吸能(RCR) / SAEモデル / state3 / state4 |
Research Abstract |
25年度は、敗血症性脳症誘発時の脳内ミトコンドリア呼吸能の変動解析を行った。第8―10週令の雄性Wister rat(体重250-300g)を用いてSAEモデルを作製し、モデル作製1、6、 12、24、48時間後に脳内ミトコンドリアの呼吸能を測定し脳機能の観点から検討を行った大脳皮質を取り出して、諸田等の方法(Morota et.al J Neuro Chem 2007)に準じてIsolation Bufferにてhomogenize後に40,26,12%の濃度の異なるParcolを重層した溶液に重層して3回の超遠心後ミトコンドリアを分離する。蛋白定量後、25μg/mlのミトコンドリアをKCLbufferに加えてクラーク酸素電極を用いてミトコンドリアの呼吸基質である5mMマレイン酸とグルタミン酸を加えた後200μMADP添加して酸素消費量をADP添加前(state3)と添加後(state4)で計測して両者の比としてRespiratory Control Ratio(RCR)を計算し、SEが脳内ミトコンドリア呼吸能に与える影響を解析した。 SAEモデル作成前、1、6、 12、24時間後までをサンプリングした。理由として48時間までマウスが生存しないためである。state3はおのおの150.6±23.5, 145.2±25.5, 140.4±25.8, 120.9±26.2, 110.2±23.8 nmO2/min/mgであった。また、state4は30.2±3.5, 29.5±5.8, 27.6±6.5, 26.6±7.2, 27.4±3.9であった。RCR(state3/state4)は、4.9, 4.9, 4.5, 4.0(p<0.05)となり呼吸鎖における酸化的リン酸化は経時的に低下し、ミトコンドリア機能障害が誘発されることが明らかとなった。
|
Research Products
(4 results)