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2013 Fiscal Year Annual Research Report

神経障害性疼痛にケタミンが効く機序の解明

Research Project

Project/Area Number 23592279
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

高松 美砂子  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80432087)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 生駒 美穂  新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任准教授 (30432082)
Keywords神経障害性疼痛 / ケタミン / 脊髄後角
Research Abstract

最終年度である25年度は、神経障害性疼痛モデルラットとして坐骨神経損傷モデルを作製し、腰部脊髄後角第II層細胞からのin vivo patch clamp法による電気生理学的記録を行った。坐骨神経損傷モデルラットの後肢をpinch刺激して誘発される興奮性シナプス後電流(EPSC: excitatory postsynaptic current)は、正常ラットで誘起されるEPSCと比べ振幅、頻度ともに増加していた。観察されたEPSCはケタミン少量投与で有意に抑制された。手術側肢と対側肢でのEPSCの抑制度を比較すると、手術側肢のpinch刺激により誘起されるEPSCはケタミン80μgの静脈投与により約30%まで抑制されたのに対して、対側肢のpinch刺激により誘発されるEPSCはケタミン80μgではほとんど抑制されず、240μgの投与でも50%に抑制されたにとどまった。つまり、損傷を受けた神経からの入力に対する後角細胞の反応にはNMDA受容体の関与する可塑的な変化が生じていることが推察された。
平成23年度、24年度は、坐骨神経損傷モデルラットの脊髄後角で後根刺激により得られる脊髄後角第II層細胞のシナプス応答が正常ラットとは異なっていること、この異常なシナプス伝達にNMDA受容体の関与が増大していることを明らかにした。さらに25年度は、神経障害を受けた肢からの入力に対する脊髄後角第II層細胞の神経応答に、NMDA受容体の関与する可塑性変化が存在することを明らかにした点で意義があると考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] DHEASの脊髄後角における痛覚伝達への作用2014

    • Author(s)
      山本豪、生駒美穂、紙谷義孝、河野達郎、馬場洋
    • Organizer
      第35回脊髄機能診断研究会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2014-02-01
  • [Presentation] 臨床濃度のプレガバリン・ガバペンチンは糖尿病性神経障害性痛動物モデルにおいて、一次求心性終末からのグルタミン酸の放出を抑制しない2013

    • Author(s)
      馬場洋、高松美砂子、生駒美穂、渡部達範
    • Organizer
      日本麻酔科学会第60回学術集会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      2013-05-23

URL: 

Published: 2015-05-28  

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