2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23592287
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
萩平 哲 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (90243229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中江 文 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60379170)
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Keywords | 実験的痛み / ワーキングメモリ |
Research Abstract |
本年度は健康被験者の中で高齢者を特に集めてデータ収集を行い、その解析を行った。その結果、若年者と高齢者ではWMタスクが加わることによる痛み評定の変化の仕方が異なることが明らかとなった。さらに、高齢者の特徴的なパターンと、認知課題の成績に相関がみられることを明らかにし、その成果を日本ペインクリニック学会・国際疼痛学会で発表した。 国際疼痛学会では多数の来訪者にコメントを貰う事が出来た。 昨年度行った若年者のワーキングメモリの大小と実験的痛みの関係についての論文化を行った。論文化に向けての検討で、ワーキングメモリの容量が大きい人は、ワーキングメモリタスクによる負荷がかかっても痛み評定に影響が出にくいことが明らかになった。ワーキングメモリタスクの成績と痛み評定の変化の度合いに相関案系を見出す事が出来た。また、ワーキングメモリ検査の違いによるデータの違いが生じる可能性の指摘を受け、若年者データの収集を再度行って、現在も収集続行中である。論文は現在再投稿中で、間もなく掲載許可が下りる見通しである。 本年度は患者データの取得も続行している。患者データは来年度も続行し、論文化が行える見通しとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脳機能画像研究までは行うことが出来なかったが、若年者・高齢者・患者についてのデータがまとまりつつあり、一流誌に掲載の見込みである。 初めて立ち上げた認知科学分野との融合研究で、論文化が達成できたことは大きいと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
大阪大学内に実験用のMRI装置が入る見込みであり、使用可能となれば、健康被験者におけるワーキングメモリ機能と痛みの研究を明らかにする研究に着手したいと考えている。 患者データの取得をすすめ、患者データの論文化・高齢健康被験者のデータの論文化、若年健康被験者の論文化を目指す。 日本ペインクリニック学会での発表も予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
現在続行中の若年健康被験者・高齢健康被験者のデータ取得には被験者謝金が必要となる。 論文投稿に際して、英文校正・投稿料が必要となる。 取得するデータによってはその質問票に使用料が必要なものがある。 学会発表に際しては旅費・参加費が必要である。 MRI使用料が1時間5万円程度かかる見込みである。さらに、MRIの場合被験者謝金が一人7000円必要となる。よって、MRIが実現する際には、投稿に関する費用などは教室費で賄い、何とかこの計画を実現させる予定である。
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Research Products
(3 results)