2012 Fiscal Year Research-status Report
肺高血圧症におけるリアルタイムなカルシウム感受性測定による血管収縮機構の解明
Project/Area Number |
23592304
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
水野 祐介 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (80433192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 靖子 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 講師 (80453041)
渡辺 至 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (20534142)
川上 裕理 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90407958)
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Keywords | pulmonary hypertension / MLCK |
Research Abstract |
肺高血圧症や冠動脈スパズム等の血管過剰収縮に、カルシウム感受性亢進が関与している。しかし多くの血管拡張薬は異常血管のみならず、全身血管も拡張させるため、臓器還流圧も低下させかねない。本研究では、平滑筋収縮の主経路であるカルシウム依存性MLCK活性化をin vivoでreal-timeに測定できる”MLCK sensor”を用い、肺高血圧症における肺動脈血管のカルシウム感受性亢進の機序を解明することを目的とした。この遺伝子導入マウスを作成、繁殖させ肺高血圧モデルを作製し、肺血管収縮機序を解明する。これらを踏まえ肺血管過収縮を選択的に拡張させる治療法を検討する。更に、生理的条件に近い生体内の肺血管のMLCK 活性状態と血管径を測定し、これまでの治療法を検証する。まず、ワイルドタイプマウスを用い肺高血圧症評価のための実験条件検討を行った。以下の方法で肺高血圧症評価を行った。肺血管リング標本を用い、張力と細胞内カルシウム濃度の同時測定から、カルシウム感受性亢進を評価した。また肺動脈リング標本、肺組織を用いwestern blot analysysにてMLCP(MYPT1サブユニット)、CPI-17のリン酸化状態等の解析を行った。これによりカルシウム感受性亢進の機序を解明する。更に心エコーにより右心肥大の評価を行う。MLCK発現トランスジェニックマウスが十分得られていなかったが、今後はトランスジェニックマウスを用い同様の方法で評価を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MLCK発現トランスジェニックマウスが十分得られていないため、ワイルドタイプマウスを用いた肺高血圧症評価のための実験条件検討を行った。トランスジェニックマウス繁殖後に同様の方法で評価を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
MLCK-sensor発現マウスを用い、低酸素性肺高血圧モデルを作製する。 このモデルを用い上記の方法で肺高血圧症における肺血管平滑筋内のカルシウム濃度変化、MLCK活性をリアルタイムで測定し、更にCPIT-17,MYPT1リン酸化状態の検討を行い、血管収縮の機序を解明する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
MLCKsensor発現マウスが十分に得られていなかったため、これらを用いた肺高血圧症モデル作成、およびその評価のための肺血管リング標本の張力測定、細胞内カルシウム濃度測定、MYPT1,CPI-17等のwestern blot等の実験費用に関して繰越金が発生した。今年度は主にそれらの実験経費を計上する。
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Research Products
(1 results)