2014 Fiscal Year Research-status Report
癌抑制因子ATBF1の細胞内局在をバイオマーカーとする膀胱癌悪性度診断法の開発
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23592343
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
川口 誠 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50204699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 裕 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90285198)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | ATBF1 / 癌悪性度 / タンパク分断化 |
Outline of Annual Research Achievements |
〔臨床的な検討)117例の膀胱癌症例について、7種類の抗体を使用したATBF1染色を施行後、核ATBF1スコアを取り、結果解析を行った。Kaplan-Meier method、Proportional hazards model使用する統計的解析を行い、Overall Survival, Intravesicular recurrence-free Survival で有効な指標となるという結果を得ている。 (3種類の膀胱癌培養細胞を使用した増殖、ATBF1含有状況)ヒト膀胱癌由来の培養細胞3株、RT4, T24, HT1376を使用して、増殖とATBF1の核と細胞質に分けた Western Blotting を行っている。増殖の速度の速い、T24 では ATBF1 の欠落傾向があり、増殖速度の遅い RT4, HT1376 は核に ATBF1 が存在していた。
(ATBF1 が核と細胞質に分かれて存在する理由を解く)ATBF1全長に3カ所ある核移行シグナルの解析により、核移行シグナルと持つタンパク断片はすべて核に移行する事を確認した。すなわち、ATBF1は全長ではなく、分断化して細胞内に存在することが明確になった。つまりタンパク質の分断化が悪性度が高いか、低いかを決める決定因子であることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、論文投稿を1度行い、Reject された状態である。今後、必要なデータをまとめ直し、再投稿を予定しており、論文が受理されてはじめて研究をすべて達成したことになると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
膀胱癌の浸潤最深部である癌巣と粘膜内に存在する部位での、ATBF1 の核の存在様式、分断化が他のどのような因子と関連するのか検索中である。現在 E-Cadherin の検索を行っており、これを完成させたい。
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Causes of Carryover |
研究全体はほぼ終わっているのだが、追加して E-cadherin の検索を行うことになった。従って、数種類の抗体を使用した研究を追加する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
抗体の購入、論文の推敲、学会での発表などの交通費などに使用する予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] ATBF1 is a novel amyloid-β protein precursor (AβPP) binding protein that affects AβPP expression.2015
Author(s)
Uhm KO, Kim MJ, Kawaguchi M, Akatsu H, Miura Y, Misumi S, Hida H, Choi EK, Kim YS, Michikawa M, Jung CG
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Journal Title
J Alzheimers Dis.
Volume: 43(1)
Pages: 243-57
Peer Reviewed