2013 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌における融合遺伝子とアンドロゲン応答機構の解析
Project/Area Number |
23592352
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 悟 日本大学, 医学部, 教授 (50197141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 健哉 日本大学, 医学部, 准教授 (00297813)
浦野 友彦 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20334386)
咲間 隆裕 日本大学, 医学部, 助教 (90570739)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 / 発現制御 |
Research Abstract |
1. 前立腺癌に高発現しているアンドロゲン応答遺伝子AX3を抑制するPIポリアミドを今年度は前立腺癌細胞株LNCaPを用いて影響を検討した。標的とする配列とその周囲配列より3種類候補を作製し、うち2種類を解析に用いた。まず、ゲルシフトアッセイにて標的配列に特異的に結合することを確認し、それぞれ、ポリアミドを投与した後、RT-qPCRとウエスタンブロットにてAX3の発現がアンドロゲン依存性に抑制することを確認した。続いて、PIポリアミドを投与し、細胞増殖能および遊走能を評価したところ、有意に抑制されることを見出した。また、ルシフェラーゼアッセイにて標的とする領域のアンドロゲン活性を評価したところ、PIポリアミド投与群では有意に活性が抑制されていた。現在ヌードマウスを用いたin vivoの検討を行っている。 2. 前年度見出したARG1を上記と同様にLNCaP細胞を用いて解析を行った。ARG1特異的に抑制するsiRNAを用いてまず、ARG1が抑制されることを確認後、細胞増殖能ならびに遊走能を評価した。結果、ARG1を抑制すると細胞増殖能が軽度減弱し、遊走能も有意に抑制されることが認められた。現在、ARG1のさらなる機能解析のためにアポトーシスへの影響や、ドセタキセルを投与した系で、検討を行っている。
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Research Products
(4 results)