2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23592357
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三井 貴彦 北海道大学, 大学病院, 助教 (90421966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 博 北海道大学, 大学病院, 講師 (60344470)
野々村 克也 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60113750)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 間質性膀胱炎 / NF-kB / イメージング / 治療 / マウス |
Research Abstract |
間質性膀胱炎は、頻尿、尿意切迫感、蓄尿時の恥骨上部の痛みを主症状とする症候群の原因疾患の一つであり、膀胱の非特異的な慢性炎症を有しているが、根治的な治療法はいまだなく治療に難渋するケースも少なくない。本研究では、NF-kB活性レベルをイメージングによって測定可能なモデルを作製し、間質性膀胱炎モデルにおける様々な薬剤効果の評価をリアルタイムに行うことを目的としている。(1) NF-kB Tgマウス膀胱上皮におけるNF-kBシグナル活性:膀胱上皮における生理的な細胞外からの刺激に対するNF-KBシグナル変化の検出するために、NF-KB Tgマウスの膀胱を摘出し膀胱上皮を培養・継代し、NF-KBシグナル経路を活性化する刺激である腫瘍壊死因子、リポポリサッカライド、Substance Pで刺激を行い、ルシフェラーゼアッセイによる測定法、フローサイトメトリーによるEGFPシグナルの測定法用いてNF-KB活性の定量を行う予定であった。膀胱上皮の初代培養を行っているが、現段階では安定した尿路上皮の培養を行うことができず、シグナルの測定法用いて再現性のあるNF-KB活性の測定ができていない。今後、膀胱上皮の初代培養の精度をあげて再現性のあるNF-KB活性の定量を行う予定である。(2)化学刺激によって誘発された膀胱炎のイメージング:塩酸及びサイクロフォスファミドによる膀胱炎モデルを作製し、紫外線照射によるGFPの蛍光、または腹腔内へのルシフェリンを注射する事による発光を利用して、in vivoイメージング装置を用いて膀胱におけるNF-KB活性シグナルの変化を体外から観察し、定量化する予定であった。現段階では、in vivoでの発光が不十分でin vivoイメージング装置によるるNF-KB活性シグナルの定量が十分に行えていない。今後はより発光シグナルの強いマウスを作製し、再度検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
安定した膀胱上皮の初代培養が不十分である。NF-kB Tgマウスの刺激に対する発光が不十分であり、定量化を行うことができない。
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Strategy for Future Research Activity |
膀胱上皮の培養については、他施設の培養法を参考にして、新しい培養法を試みる。より精度の高い発光をすることができるようにNF-kB Tgマウスに改良し、作製する。
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Research Products
(5 results)