2013 Fiscal Year Annual Research Report
GnRHパルス頻度依存性特異的ゴナドトロピン発現機構の解明
Project/Area Number |
23592404
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
金崎 春彦 島根大学, 医学部, 講師 (10325053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
折出 亜希 島根大学, 医学部, 助教 (00423278)
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Keywords | GnRH / TSA / FSH |
Research Abstract |
【目的】Trichostatin A (TSA) ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であり、ヒストンからアセチル基を取り除く酵素の活性を妨げることにより遺伝子発現を変化させる目的で広く実験に使用されている。TSAのゴナドトロピンサブユニット発現に対する影響について検討した。 【方法】ゴナドトロピン産生LbT2細胞をTSAで刺激し、ゴナドトロピンLH、FSH発現を定量PCRで測定した。またウェスタンブロッティング法によりTSAによるヒストンアセチル化反応、ERK活性化反応を検討し、GnRH刺激との比較を行った。 【結果】TSAは下垂体ゴナドトローフLbT2細胞において濃度依存的にFSHサブユニット発現を増加させたが、LHサブユニットは増加させなかった。GnRH刺激ではFSHb、LHbサブユニットともに濃度依存的に増加した。TSAによるFSHbサブユニット発現の増加はGnRHとの同時刺激で有意に抑制された。TSAにより細胞内アセチルヒストンは増加したがGnRHで抑制されなかった。またTSAはGnRHと同様に単独でERKを活性化し、TSAとGnRHとの同時刺激でERK活性は更に増加した。TSAはレチノイン酸合成酵素を特異的に増加させた。 【結語】TSAはLbT2細胞においてFSHbを特異的に発現させることが分かった。TSAによるFSHb発現機序はGnRHとは異なるものと考えられた。
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Research Products
(6 results)