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2013 Fiscal Year Annual Research Report

子宮内膜症の線維化・癌化における治療標的分子としてのRCAS1の意義

Research Project

Project/Area Number 23592469
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

城田 京子  福岡大学, 医学部, 講師 (70441756)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮本 新吾  福岡大学, 医学部, 教授 (40209945)
Keywords子宮内膜症 / RCAS1
Research Abstract

腹水中のRCAS1について検討した結果、他の良性卵巣腫瘍に比べ卵巣子宮内膜症性嚢胞の患者では有意に腹水中のRCAS1が高濃度であり、骨盤内の癒着(線維化)の程度、つまり子宮内膜症の臨床的重症度と腹水中のRCAS1濃度の正の相関が見られた。卵巣癌患者の腹水中RCAS1には、癌腫によらないばらつきがあることより、現在その背景を検索中である。
卵巣子宮内膜症性嚢胞において、免疫染色の染色の強さと腹水中RCAS1には関連があり、嚢胞壁の上皮が強染される症例と、ほとんど染色されない症例に2分されている。一方で癌化した者ではすべての症例で上皮および間質が強染される。この結果の意味するものついては非常に興味深いが、子宮内膜症の癌化には数年単位の時間がかかるものと考えられ、今回の研究の期間では結論を得られ得ていない。RCAS1が予後に関連する可能性について今後も研究を継続予定である。
RCAS1が子宮内膜症性嚢胞間質細胞の線維化(瘢痕形成)を促進することは、20例のサンプルで確認したが、発現アレイで確認される遺伝子の変化は、一定の傾向を見いだせておらず、病勢よりも個人差が大きいと考えられる。神経系の遺伝子が多くの場合で発現が亢進しているため、子宮内膜症による骨盤臓器の癒着とそれによって引き起こされる疼痛にたいする治療法の開発に向けて、分析を勧めている。

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Published: 2015-05-28  

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