2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23592481
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
戎 富美 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70596197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 隆之 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50335270)
田浦 晶子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70515345)
山本 典生 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70378644)
北尻 真一郎 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00532970)
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Keywords | マウス多能性幹細胞 / Wntシグナル / ダイレクト法 / 有毛細胞作成 / 感覚毛 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、今年度もマウス多能性幹細胞から機能的内耳有毛細胞への分化誘導に必要な因子を同定することを目標とした。昨年度は内耳有毛細胞作成において二つの先行する論文の実験アプローチを参考に以下の結果が得られた。 1. 内耳前駆細胞から有毛細胞への分化誘導にはWntシグナルが必要である。 2. マウス多能性幹細胞をIGF1とEGF存在下で培養した結果、有毛細胞マーカーのひとつであるMyosin7a陽性細胞の作成がみられた。 内耳有毛細胞形成においてはまず受精卵が分裂を繰り返し、多能性細胞が生じる。その後外胚葉が形成され、外胚葉から内耳前駆細胞へと分化し、内耳前駆細胞から機能的有毛細胞が形成される。これらの個々のクリティカルな発生過程すべてにおいてWntシグナルは関与していることがこれまでに報告されているから、Wntを含む3シグナル因子存在下でマウス多能性幹細胞の培養を試みた結果、有毛細胞らしき細胞の作成が認められた。さらにその再現性も確認できた。
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