2012 Fiscal Year Research-status Report
プレスチン蛋白の膜発現様式と外有毛細胞機能との関係
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23592489
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
松田 圭二 宮崎大学, 医学部, 准教授 (40253835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋倉 隆 宮崎大学, 医学部, 講師 (20301385)
長井 慎成 宮崎大学, 医学部, 助教 (70404457)
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Keywords | プレスチン / 細胞容積 |
Research Abstract |
プレスチンの競合阻害薬であるサリチル酸を前投与した外有毛細胞に低浸透圧液を負荷すると細胞容積調節が阻害されることが報告(Zhi M et al. 2007)されており、プレスチンが細胞容積調節に関与していることが、間接的に推測された。我々は、プレスチンが細胞容積調節に関与していることを異なった方法で証明することにした。Cell lineであるHEK293 cellにプレスチンをトランスフェクションし、低浸透圧溶液を負荷することで細胞容積調節の動態を調べた。①顕微鏡に装着したモニターにて細胞容積を測定する。②パッチクランプ法にて細胞容積調節に関与する電流を測定する。といった二つの手法を用いることにした。 平成23年度までに達成しえた結果としてHEK293 cellにプレスチンをトランスフェクションした培養細胞に、低浸透圧溶液を負荷して細胞容積測定を行った。プレスチンをトランスフェクションすることで調節性容積減少(regulatory volume decrease:RVD)が抑制されるという結果を得た。 今年度は、RVD時に認められる容積感受性クロライド電流を測定し、解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プレスチンをトランスフェクションしたHEK293 cellに、低浸透圧溶液を負荷して調節性細胞容積減少(regulatory volume decrease:RVD)時に認められる容積感受性クロライド電流がサリチル酸によって抑制されるという結果を得た。 プレスチンを有する細胞は細胞容積調節能力が低いために環境適応能力に乏しいのではないかと推測された。
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Strategy for Future Research Activity |
プレスチンをトランスフェクションした細胞容積調節に変化は生じるのか?ということを主眼に置いて研究していく。細胞容積はCCDカメラを用いて測定。細胞容積調節に重要な容積感受性クロライドチャネルの解析をパッチクランプを用いて行う。Cell lineで得られた結果がラットでも同様に得られるかを確認していく。 ABR、蝸電図といった聴覚測定機器のセットアップがようやく完了したところである。今後、ラットの外有毛細胞で細胞容積調節が聴覚に及ぼす影響も検証していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費は実験用品(薬剤など消耗品)、実験動物、学会などの出張旅費などに充てる予定である。
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Research Products
(9 results)