2012 Fiscal Year Research-status Report
難治性中耳炎副鼻腔炎に対しsiRNAにより粘膜杯細胞化生を制御する新治療法の開発
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23592490
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中村 善久 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90360023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 元彦 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50326138)
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Keywords | 杯細分化 |
Research Abstract |
慢性中耳炎や好酸球性中耳炎におけるMath1 siRNAの効果を検討するため、これらの疾患のモデル動物を作成する実験を行っている。マウスの中耳にTNF-αや、好酸球の走化因子エオタキシンと分化成熟因子IL-5を投与し、杯細胞化生を誘導するモデル動物の作成を試みている。TNF-α投与による杯細胞化生の誘導には成功した。IL-5, エオタキシンの投与は単回では十分でなく、複数回の投与が必要と思われる。 実験動物でのMath1 siRNAの効果の検討に平行して、培養細胞での効果についても検討することにした。申請者はマウス中耳粘膜上皮細胞に、TNF-α(炎症時に産生されるサイトカイン)とレチノイン酸(ビタミンA:粘膜分化に必須の栄養素)を投与し、杯細胞化生を誘導する研究を米国ミネソタ大学で行っていたが、マウス中耳粘膜上皮細胞が日本では入手困難であることから、気管支上皮細胞を用いて同様の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
IL-5,エオタキシンによる好酸球性中耳炎モデルの作成を試みているが、単回投与では不十分であり、複数回の投与を試みている。細菌のコンタミが多く、投与方法の改善を検討している。現在はインフュージョンポンプを用いた投与方法を試みている。
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Strategy for Future Research Activity |
TNF-α投与による慢性中耳炎モデルの作成に成功しており、今後は、Math1 siRNA投与による杯細胞化生の効果を検討する予定である。作成したMath1 siRNA自体の効果を確認するため、気管支上皮細胞を用いてin vitroでの検討も併せて行っていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は、Math1 siRNAを作成し、TNF-α投与による慢性中耳炎モデルやTNF-αとレチノイン酸を投与による気管支上皮細胞杯細胞化生モデルを用いて、Math1 siRNAの杯細胞化生抑制作用を検討する予定である。
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