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2012 Fiscal Year Research-status Report

超磁歪骨導端子と電磁式骨導端子を用いたハイブリッド骨導補聴器開発のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 23592493
Research InstitutionInternational University of Health and Welfare

Principal Investigator

竹腰 英樹  国際医療福祉大学, 大学病院, 准教授 (10302738)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加我 君孝  国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (80082238)
渡邊 雄介  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (00324757)
Keywords骨導補聴器 / 超磁歪 / 磁気コイル / 出力 / 埋め込み
Research Abstract

目的:超磁歪式骨導振動子と磁気コイル式骨導振動子を用いたハイブリッド骨導補聴器の試作器を作成し、現在ある骨導補聴器と比較することである。
方法:①試作器の作成:試作器は、磁気コイル式骨導振動子と超磁歪式骨導振動子を使用して作成した。②現在ある骨導補聴器の現状について文献的に検索した。
結果:①:試作器は、磁気コイル式骨導振動子としてOticon社製BC462、超磁歪式骨導振動子としてフレェイ社製BCHS-FT002を使用し、フレイ社製のアンプを用いて外部入力として補聴器をHB-G7PAを使用して作成した。試作器の出力は、3000Hzを境に低音域では磁気コイル式骨導端子の出力が10~15dBHL大きく、高音域では超磁歪式骨導端子の出力が6~8dBHL大きいことが示された。②騒音下でも音を聴取することができる骨導集音器が多く製品化していることがわかった。また軟骨部伝導補聴器や歯に装着するSoundBiteのような新しい骨導補聴器が開発されていた。更に埋め込み型骨導補聴器が完全埋め込み型骨導補聴器として開発されてきていることがわかった。
考察:外耳道閉鎖症、耳漏の継続する慢性中耳炎など伝音難聴に対し気導補聴器が装用できない症例に対し骨導補聴器が適応となる。しかし従来ある磁気コイル式骨導振動子の性能から出力に限界があり、特に高音域での出力が弱く気導補聴器と比較して言葉の聴き取りが悪いとされている。この弱点を補うため、骨導振動子の振動を直接頭蓋骨に与える埋め込み型骨導補聴器が世界で行われるようになり現在約7万人が装用している。感染などの合併症が多いことからsoundbridgeやbonebridgeのような振動部埋め込み型やEsteemやCarinaのような完全埋め込み型骨導補聴器が開発されてきていた。今回開発してきている骨導補聴器がこれらと比較し何が長所であるか検討が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

試作器の出力を大きくするためアンプと接続が必要であるが、そのアンプの小型化に成功していない。そのため補聴器として日常装用できる試作器作成に時間がかかっている。

Strategy for Future Research Activity

1)調整された試作器を用いて、ボランティア10人を対象に音場での音感テストやポルタメント唱法など音楽テストを行い、気導補聴器と骨導補聴試作器とを比較検討する。①疑似的な中等度難聴を作成したボランティアを対象に音場でのヒト可聴周波数での音感テストを、補聴器非装用、磁気コイル式骨導端子装用、試作器装用で行い測定値を比較検討する。②疑似的な中等度難聴を作成したボランティアを対象に音場でのポルタメント唱法を行う。ポルタメント唱法とは発声においてある音から他の音に移る際、ピッチを連続的にずらしながら移行する方法であり、自分の声を聞きながら発声を調整しなくてはいけない。骨導聴力は、通気導聴力と異なるために、通常の発声コントロールに比べ違和感が生じる。補聴器非装用、磁気コイル式骨導端子装用、試作器装用で唱法を行い、音声分析器を介して測定値を分析し比較検討する
2)作成・調整された骨導補聴試作器を、中等度難聴30症例を対象に試し装用効果を従来の骨導補聴器と比較検討する。①同意を得られた中等度難聴成人症例を対象に各検査を施行する。②オージオメータAA-78(リオン社製;施設に配置済)を用いて、純音聴力検査、57-S語表による語音聴力検査を行う。また、音場スピーカによる補聴器適合検査(施設に配置済)を行い、スピーカのみ、従来の骨導補聴器、試作器装用下によるデータを収集する。③日常生活で従来型骨導補聴器または試作器を使用してもらい、その装用効果を聴覚
障害関連心理的評価(HHIE)、Speech, Spatial and Qualities of hearing scale(SSQ)を用いて評価する。
3)研究の成果を国内外の研究会、学会にて発表し、国際ジャーナルに投稿する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

①さらに高出力で小型化するために試作器を開発する費用、②研究・開発のための消耗品費、③研究のための文献コピーや参考書の費用、④試作器を試聴してもらう参加者への謝礼費、⑤研究に対する情報収集や発表のために国内外学会参加のための渡航費、⑥英文ジャーナルに研究内容を発表するための英文校正などの費用、などに研究費を使用します。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012

All Journal Article (3 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 【小児の耳鼻咽喉科108の疑問】 発達 平衡機能はどのように発達するのか?(Q&A/特集)2012

    • Author(s)
      竹腰英樹
    • Journal Title

      JOHNS

      Volume: 28 Pages: 272-274

  • [Journal Article] 【めまいの生理検査】 乳幼児の平衡機能検査(解説/特集)2012

    • Author(s)
      竹腰英樹
    • Journal Title

      臨床検査

      Volume: 56 Pages: 645-650

  • [Journal Article] 【補聴器に関するQ&A-診療所における対応-】 その他 どのような時に補聴器が必要か?2012

    • Author(s)
      竹腰英樹
    • Journal Title

      ENTONI

      Volume: 144 Pages: 133-136

  • [Presentation] 骨導補聴器(最近の動向)2013

    • Author(s)
      竹腰英樹
    • Organizer
      両側小耳症親の会
    • Place of Presentation
      市ヶ谷アルカディア私学会館
    • Year and Date
      20130202-20130202

URL: 

Published: 2014-07-24  

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