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2011 Fiscal Year Research-status Report

22q11.2欠失症候群の内耳形成異常におけるFGFファミリーシグナルの機能解析

Research Project

Project/Area Number 23592499
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

谷口 雄一郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30307475)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡部 正隆  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10300716)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords22q11.2欠失症候群 / FGF / Spouty
Research Abstract

22q11.2欠失症候群は染色体欠失を原因とし複数の臓器の発生異常や奇形を特徴とする症候群で、その多くが難聴をきたし約10~30%程度に感音難聴が存在する。これまでの我々の研究成果からFGFシグナルの抑制因子であるSprouty遺伝子が本症の内耳形態異常に関与している可能性が高いと考えている。難聴モデルマウス(Spry1-/-;Spry2-/-;Tbx1+/-)の表現型をさらに追及することにより内耳形態形成に関与するさまざまな遺伝子シグナルのネットワークを知ることができる。 まずSprouty1;2dko及びSprouty1;2dko;Tbx1+/-マウスの表現型を詳細に解析を行う為にSprouty1;2dkoマウス作製を開始した。Cre/loxpシステムを利用しβアクチンプロモーターを有するβcre2spry1;2+/-マウスとSpry1;2flox/flox(Spry1;2f/f)マウスを交配し、これにより得られるSpry1;2+/-マウスをコントロールとしSpry1;2dkoマウスと比較検討を行った。まずpaintfill法にてSprouty1;2dkoマウスではコントロールと比較して蝸牛が低形成であり、半規管の欠損も認めた。さらに卵形嚢、球形嚢を含めた前庭系は著明に拡大していた。またE8.5, 9.5, 10.5において矢状断切片を作成し耳胞マーカーであるPax2, Dlx5, NeuroD, Ermを用いてIn situ hybridizationを施行した。Sprouty1;2dkoマウスではPax2の発現は前方と後方に分離し背側の発現は消失していた。Dlx5はコントロールに比較し耳胞後方で発現が増強、拡大していた。これらの結果から過剰なFGFシグナルが耳胞上皮に影響を与えている可能性があると考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

まずは一番重要である難聴モデルマウスの作製に成功した。βcre2spry1;2+/-マウスとSpry1;2flox/flox(Spry1;2f/f)マウスを交配し、これにより得られるSpry1;2+/-マウスをコントロールとしSpry1;2dkoマウスとの比較検討を行うことができた。詳細な検討はこれから行う予定であるが上記に示したように順調に結果が得られてきている。

Strategy for Future Research Activity

これまでのところ順調に進展しており,引き続き当初の計画通進めていく予定である。まずはSprouty1;2dkoマウスに続いて、Sprouty1;2dko;Tbx1+/-マウス作製を成功させることが重要である。なかなか交配が難しいこともあり時間がかかると予想されるが着実に進めていく必要があると思われる。Sprouty1;2dko;Tbx1+/-マウスの解析を進める中でFGFシグナル下流因子の関与に加え、もう一つのポイントでもあるSHHシグナルとの関連をさらに追求していきたいと考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初の予定通りまずは実験動物の購入、飼育、輸送などの費用。In situ hybridization、組織学的実験を含めた分子生物学実験、組織学実験に関する抗体、試薬、備品などの費用。学会発表に必要な旅費及び論文作製に必要な経費などに用いる予定。昨年度研究費の一部が未使用になったのは購入予定の抗体の発注が遅れたためである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] The control of inner ear morphogenesis by Sprouty and Tbx1 genes in mouse models of 22q11.2 deletion syndrome2011

    • Author(s)
      谷口 雄一郎
    • Organizer
      28th politzer society meeting
    • Place of Presentation
      アテネ
    • Year and Date
      2011年9月29日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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