2012 Fiscal Year Research-status Report
内耳に発現するmiRNAの分子構造と生理機能の解析
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23592501
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
土井 勝美 近畿大学, 医学部, 教授 (40243224)
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Keywords | miRNA / マウス蝸牛 / 難聴遺伝子 / 有毛細胞障害 |
Research Abstract |
マウス内耳の発生、分化、成熟の各段階において重要な役割を果たすことが知られているmiR-96、miR-182、miR-183の内耳での発現を確認した。特にmiR-96の機能異常では、動物モデルでも人でも難聴を発症することが確認されているので、同遺伝子に焦点を絞りさらなる解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学会発表、論文発表では十分な成果は上がっていないが、当初の研究計画に沿ってデータ集積は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
内耳miRNAの内耳発局在についての形態学的解析 抽出された内耳miRNAからDIG LNA probesを作成した上でISH法を施行して、それぞれのmiRNAの内耳での局在を明らかにする。、 内耳miRNAの標的遺伝子・mRNA・蛋白の同定 内耳の発生、分化、成熟、および機能維持に重要な役割を果たすことがすでに知られているさまざなイオンチャネル、トランスポーター、レセプター、神経栄養因子等の内耳での局在部位を検討し、内耳miRNAの局在と比較検討することで、それぞれのmiRNAの標的となりうる候補分子を抽出する。さらに、現時点で利用可能なmiRNAのデータベース(miRanda等)上で、それぞれのmiRNAとの結合モチーフがその分子の遺伝子上に存在するかどうかを解析して、内耳miRNAの標的となる遺伝子・mRNA・蛋白を決定する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験動物、実験試薬・キット、画像解析ソフト、解析用PCなどで使用する予定
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] 人工内耳手術の遅発性合併症の検討2012
Author(s)
太田有美, 長谷川太郎, 川島貴之, 宇野敦彦, 今井貴夫, 諏訪圭子, 西村洋, 大崎康宏, 増村千佐子, 北村貴裕, 土井勝美, 猪原秀典
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Journal Title
Otology Japan
Volume: 22
Pages: 24-250
Peer Reviewed
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