2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23592513
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
児玉 悟 大分大学, 医学部, 講師 (40325717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 謙二 大分大学, 医学部, 助教 (90511171)
能美 希 大分大学, 医学部, 助教 (40468020)
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
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Keywords | 経鼻ワクチン / 樹状細胞 / 粘膜免疫 / NKT細胞 / DNAワクチン |
Research Abstract |
上気道粘膜は絶えず病原微生物の侵入に曝されている門戸である一方、発達した粘膜免疫システムを有している。免疫応答の司令塔である樹状細胞の活性化を介して、感染予防に有効な免疫応答を誘導しうるような新しい経鼻ワクチンプロトコールの作成を試みた。 1.NKT細胞と樹状細胞による免疫誘導 NKT細胞は樹状細胞の成熟を促進させ、両者の双方向性の細胞間相互作用は免疫応答において重要である。NKT細胞のリガンドであるa-GalCerをアジュバントとして用い、抗原P6とともに経鼻免疫を行ない、抗原特異的免疫応答について検討した。その結果、NALTにおいてNKT細胞および樹状細胞の増加を認め、両者の細胞間協調の場がNALTであることが示唆された。alpha-GalCerをアジュバントとして用いることで強力な免疫応答が誘導され、インフルエンザ菌の排除効果も著明であった。新しい経鼻ワクチンの可能性が示唆された。 2.経鼻DNAワクチンによる免疫応答誘導 インフルエンザ菌の外膜タンパクP6をコードするDNAプラスミドを作成し、ワクチンデリバリーシステムとしてImmunostimulating complex (ISCOM)を用い、経鼻ワクチンとしてP6特異的免疫応答の誘導に成功した。感染予防実験においても生菌排除や感染予防に有効であり、新しいワクチン戦略の一つになることが示唆された。
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Research Products
(3 results)