2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23592517
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
畠山 博充 北海道大学, 大学病院, 助教 (10455652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 明宏 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30312359)
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Keywords | 頭頸部癌 / EGFR |
Research Abstract |
現在我々は上顎癌検体を用いての、マイクロRNA解析を行なっている。癌組織の他に、癌化機構の解明を試みることもあり、比較的サンプルが豊富なinverted papillomaの検体を用いてその発現比を比べている。 当該年度は、シグナル伝達制御に関連が予想される分子群を用いて各種シグナル伝達に関連する分子との関連を免疫沈降法にて確認しRNA干渉、遺伝子組み込みによる当該分子の機能解析をおこなった。これに用いる分子は先のmicroarrayや2次元電気泳動法から得られたデータから取捨選択し選択した。 これにより実際に分子間の相互作用が証明されるまた追加サンプルによるタンパク質発現再現性の確認と域値の設定、及びこれまでに20以上の10倍以上の発現差を認めたマイクロRNA を同定し、これらがターゲットとする遺伝子の発現の変化を検体を免疫染色して詳細に検討をおこなった。現在使用されている各種抗腫瘍薬との併用による相乗効果の検討、新たな分子標的治療としての有効性を検討、当該分子のシグナル伝達、上皮間葉移行などに与える影響等の機能を評価し、これらの成果を昨年トロントで開かれたAnnual meeting of American Head and Neck Societyで発表している他、本年3月に行われた第二回アジア癌学会でも口頭発表に選ばれ、発表している 次年度も引き続きゲノム・トランスクリプトームレベルでの発現を検討し、臨床応用に向けより敏感度、特異度が高く簡易な検査法を確立する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サンプルの品質が思った以上に悪いものがあり、予定のサンプル解析が進まなかった分があるものの、良いRNAサンプルが抽出出来たものに関しては予定通りの解析が進んでいる。 結果についてはまだ追試が必要な段階ではあるが、すでに学会発表を済ませており、今後はデータの確認などを終えたうえで、論文とする準備がある。
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Strategy for Future Research Activity |
更にマイクロRNAがターゲットとする分子の発現をRNA,タンパク質それぞれにおいてその変化を確認する。実際に癌細胞株を用いて発現の変化と薬剤感受性の変化が相関するかどうか、実際の臨床に応用出来るような基礎データをまとめる
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
カナダ、バンクーバーで行われるAnnual meeting of American Head and Neck Societyの旅費および、論文作成費に当てたい
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