2012 Fiscal Year Research-status Report
EMTによる頭頸部癌悪性化および癌幹細胞活性化機構の解析
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23592521
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
加藤 健吾 東北大学, 大学病院, 助教 (40455788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 伸幸 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん先進治療研究部, 部長 (60280872)
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Keywords | 癌幹細胞 / EMT / 頭頸部癌 |
Research Abstract |
頭頸部癌は咽頭・喉頭等に発生し、咀嚼、呼吸、嚥下等の生体機能を損なうことから、単に生命予後のみならずQuality of Lifeの観点からもその克服が急務である。頭頸部癌の克服を目的として、頭頸部癌のEMTによる悪性化と「幹細胞」誘導の連携に焦点を当て、責任分子の役割を明らかとする。頭頸部癌の悪性化を誘導する遺伝子を同定し、EMT誘導と癌幹細胞誘導の分子細胞生物学的な検討を行う。In vitro解析系を基に癌細胞悪性化に細胞生物学的解析を加えることで、頭頸部癌の悪性度を司る分子機構の解明を展開するとともに、超免疫不全NOGマウスに癌細胞株を移植する。①新たな頭頸部癌悪性化分子の同定、②癌幹細胞誘導との連携の可能性を検証、③治療標的の同定を目指す。本年度は下記の解析を施行した。第1に、頭頸部癌細胞株BICW, 患者検体由来株HPCM1,2,3等を対象としてCD271に着目し細胞株に発現させ、癌幹細胞関連分子の発現を調べた。その結果、CD271導入BICW株では癌の幹細胞性、特に異種移植生着率の向上が認められた。また、HPCM1-3株ではCD271陽性分画に癌幹細胞としての性質を認めた。一方、Twist, Snail等のEMT遺伝子は活性化が軽度であった。抗がん剤耐性の変化を調べるため、CDDPで処理したところ、CD271陽性細胞は抗がん剤耐性を示した。 以上の結果からCD271遺伝子の発現により、癌幹細胞関連分子の発現変化と生物学的幹細胞性の誘導が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
頭頸部癌のEMTについては、比較的関係が弱いことがわかった。一方、本年度の達成目標である癌幹細胞性の解析については、CD271という標的を同定することができた。当初のポリコム遺伝子に続いて、幹細胞の解析が進みつつある。おおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定した研究成果を挙げつつあるため、次年度は超免疫不全マウスを用いて、頭頸部癌幹細胞との関連について焦点を絞り、さらに解析を行う予定である。癌幹細胞に関する知見をポリコム遺伝子に関する知見と合わせることにより、研究成果を得るよう研究の推進を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額とあわせ、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Accumulation of p62/SQSTM1 is associated with poor prognosis in patients with lung adenocarcinoma.2012
Author(s)
Inoue D, Suzuki T, Mitsuishi Y, Miki Y, Suzuki S, Sugawara S, Watanabe M, Sakurada A, Endo C, Uruno A, Sasano H, Nakagawa T, Satoh K, Tanaka N, Kubo H, Motohashi H, Yamamoto M.
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 103
Pages: 760-766
DOI
Peer Reviewed