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2011 Fiscal Year Research-status Report

頭頸部扁平上皮癌におけるEGFRインヒビター耐性機構の解明とその克服法

Research Project

Project/Area Number 23592546
Research Institution独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)

Principal Investigator

馬場 優  独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 聴覚・平衡覚研究部, 医師 (40597663)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤井 正人  独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 聴覚・平衡覚研究部, 部長 (70129633)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords頭頸部扁平上皮癌 / EGFRインヒビター耐性 / クロストーク
Research Abstract

目的:頭頸部扁平上皮癌では、EGFRが高発現しており、またEGFRの高発現と予後との相関関係が言われている。しかしながら、EGFRインヒビター単剤での奏効率は決して高いとはいえない。そこで我々は、頭頸部扁平上皮癌におけるEGFRインヒビター耐性機構の解明とその克服法について検討した。方法:1、対象は当科にて加療した頭頸部扁平上皮癌86例である。手術もしくは生検にて採取された検体は、速やかにー80度で保存し、その後DNAを抽出した。Cycleave PCR法にて、EGFR sensitive mutationといわれている、EGFRのexon19の欠失およびL858, G719X, L861Qの点突然変異の検出を試みた。2、CycleavePCR法にて、EGFR resistant mutationといわれている、EGFRのT790M変異の検出を試みた。3、頭頸部扁平上皮癌におけるEGFRインヒビター耐性機構の解明とその克服法につき、過去の文献を基に、仮説化した。(文献review)結果1、頭頸部扁平上皮癌において、EGFR sensitive mutationは検出されなかった。(0/86)2、頭頸部扁平上皮癌において、EGFR resistant mutationは検出されなかった。(0/86)3、頭頸部扁平上皮癌において、EGFRとIGF1Rとの、PI3kinase/Akt pathwayを介したcross talkの存在、また、NFkBとSTAT3とのcross talkの存在がEGFRインヒビター耐性機構の主であると仮説化した。考察、今後の課題:以上の結果より、頭頸部扁平上皮癌におけるEGFRインヒビター耐性機構として、EGFR遺伝子変異よりは、むしろ、EGFRを取り巻くsignalingとそのcommunicationの存在が考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究に沿った、国際学会での発表、英文での総説、および依頼英文著書の執筆という点では満足であるが、肝心の細胞株での研究が、まだデグエリン単剤での効果のデーターしか、でていないのが現状である。依頼著書、依頼の総説などと、実際の実験とのバランスをいかにとっていくかが、今後の課題である。

Strategy for Future Research Activity

デグエリンが、頭頸部扁平上皮癌細胞株に対して、細胞障害作用を有しているデータはすでに持っている。ゆえに1、その細胞障害作用がアポトーシスによるものか、それともネクローシスによるものかを調べる。2、アポトーシスによるものであるならば、その機序を調べる。(EGFR下流にあるMAPK, STAT3,AKTの活性に対するデグエリンの影響を調べる。)3、EGFRインヒビター+デグエリン添加により、デグエリンがEGFRインヒビターの増殖抑制効果を増強させるか否か調べる。4、デグエリンによる増感効果が認められたとしたら、その機序を調べる。(デグエリン添加により、EGFRインヒビター耐性因子といわれているcyclin D1,cortactin,およびEMTに与える影響について調べる。)

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

1、デグエリンの細胞障害作用の確認などに34万2、デグエリンによるアポトーシスの確認などに34万3、EGFRインヒビター+デグエリン添加により、デグエリンがEGFRインヒビターの増殖抑制効果を増強させるか否かを調べる研究などに34万4、デグエリンによる増感効果が認められたとしたら、その機序を調べる研究などに34万。5、論文校閲、学会参加費、そのほかに34万かかると予測される。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Present and Future of EGFR Inhibitors for Head and Neck Squamous Cell Cancer.2012

    • Author(s)
      Baba Y, Fujii M, Tokumaru Y, and Kato Y
    • Journal Title

      Journal of Oncology

      Volume: special issue Pages: 1-9

    • DOI

      10.1155/2012/986725

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Cell Signalings and the Communications in Head and Neck Cancer2011

    • Author(s)
      Baba Y, and Fujii M
    • Organizer
      11th Japan-Taiwan Conference on Otolaryngology Head and Neck Surgery
    • Place of Presentation
      Kobe
    • Year and Date
      December 8-9, 2011
  • [Book] HEAD AND NECK CANCER2012

    • Author(s)
      Baba Y, Fujii M, Tokumaru Y, and Kato Y
    • Total Pages
      428
    • Publisher
      Intech

URL: 

Published: 2013-07-10  

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